連載
若者の間で増えている「綺麗男」って、どんな人?:これからのことがよく分かるコラム(4/4 ページ)
男子トイレで、ちょっとした“異変”が起きている。鏡の前で自分の髪をいじったり、顔をじーっと眺めている若い男性が増えているのだ。なぜこうした男性が増えているのか、その背景に迫った。
綺麗男に見る新しい消費の可能性
綺麗男が自分の稼ぎで消費をするようになった頃には、時代も賢い消費が強く意識されるようになり、マッチョなセンスは流行らなくなっていました。「クルマもバイクも売れない」「ナンバーワンよりもオンリーワン」「モノより思い出」――時代全体がフェミニンに傾いていったのではないでしょうか。
またアンケート結果からも綺麗男が憧れる芸能人として「爽やか」「美しい容姿」「綺麗で素敵」「肌がすごくきれい」といったキーワードが上位に並びます。これまでの男性用・女性用というくくりではなく、「綺麗」「清潔」といった価値意識をくくりにしている人が多いのも特徴ですね。
綺麗男世代は、突然現れたのではありません。今の40代よりも若い世代に段階的に広がってきた価値観のようですね。これまでの男性は20代を過ぎれば、美容に対する意識が薄れていましたが、今後は30代の綺麗男、40代綺麗男 50代の綺麗男が増加するでしょう。
またその広がりは、日本国内でなく海外へも広がっていくのではないでしょうか。綺麗男は日本発のカルチャーとして、新しい日本の消費を作り、日本的な産業、外貨を稼げるユニークな商品を作っていくかもしれません。
関連記事
- なぜ“イケ婿”は登場したのか? 最新の結婚事情に迫る
「結婚式は女性のもの。男性の自分は関係ないや」と思っている人も多いのでは。しかし、その考え方は“古い”かもしれない。最新の結婚式事情について、ゼクシィの編集長が詳しく解説した。 - なぜ“普通のオトコ”は、なかなか見つからないのか?
「彼女がほしいのに、なかなかできない」と悩んでいる男性も少なくないはず。会社の女性には声をかけにくいし、飲み会に参加してもなかなか結果がでない。そうした悩みに対し、恋愛マーケティングの専門家に話を聞いた。全3回でお送りする。 - 中国人女性とのデートで、「中華食べに行こうよ」がNGな理由
中国人PRウーマンが、「中国人と上手に付き合う」ためのノウハウを伝授する本連載。コミュニケーションの極意は相手を理解すること――というわけで第2回目は、中国の未来を担う若者たちの結婚事情などに迫る。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.