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大学生の就職内定率、5月は30.9%――例年の動きに戻る
リクルートは5月24日、大学生の就職内定率を発表した。5月1日時点の内定率は30.9%で、4月1日時点に比べ17.1ポイント上昇した。
リクルートは5月24日、大学生の就職内定率を発表した。5月1日時点の内定率は30.9%で、4月1日時点に比べ17.1ポイントの上昇。昨年は震災の影響で、採用活動が分散していたが、今年は例年通りの動きに戻っているようだ。
この結果について、リクルートは「4〜5月は大手企業が動く時期で、その大手は採用予定数を増やしている。こうした背景もあり、順調に内定出しが行われているようだ」としている。
内定率を文理別でみると、文系が28.0%に対し、理系は37.1%。男女別でみると、男性が34.1%、女性が27.0%だった。ちなみに理系大学院生の内定率は55.8%で、大学生全体(30.9%)よりも24.9ポイントも高い。例年、理系大学院生は他の学生よりも早めに決まる傾向がある。その理由として、大学関係者の推薦や採用担当者による個別接触などで、早めに決まるケースが多いようだ。
就職活動を終了した学生
「就職活動をしていたが、終了した」という学生はどのくらいいるのだろうか。就職希望者の14.7%は「終了した」と答え、4月1日時点と比べ、11.9ポイント上昇した。また内定率が50%を超えている理系大学院生については同40.7%で、4月1日時点と比べ、37.3ポイントと大幅に上昇した。
インターネットによる調査で、2013年卒業予定の男女1527人が回答した。調査期間は5月2日から11日まで。
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