年収1000万円以上の52%が「リストラに不安を感じている」
年収1000万円以上のビジネスパーソンで、リストラの不安を感じている人はどのくらいいるのだろか。年収1000万円以上の転職サイト「ビズリーチ」が調査した。
年収1000万円以上のビジネスパーソンで、リストラの不安を感じている人はどのくらいいるのだろか。「リストラに対する不安を持ちながら仕事をしている(どちらかといえばを含む)」(52%)人は半数を超えていることが、ビズリーチの調査で分かった。
この結果について、ビズリーチの南壮一郎社長は「欧州財政危機をきっかけに、転職を希望する高収入の金融スペシャリストが急増している。これは業績悪化に伴い、外資系を中心に金融機関各社が人員削減に踏み切っているため。また日系メーカーも大規模なリストラを発表している。このような中、平均年収1000万円超のビジネスパーソンの5割がリストラの不安を持ちながら仕事をしていることが分かった」としている。
また会社の業績不振によるリストラについては「仕方がない(どちらかといえばを含む)」(80%)としたのは8割に達した。
終身雇用について
終身雇用についてどのように考えている人が多いのだろうか。「よいこと(どちかといえばよいこと)」と答えた人は64%。
日本の終身雇用については一定の理解を示しているものの、グローバル規模で考えるとちょっと違ってくるようだ。終身雇用が市場経済のグローバル化に適していると思いますかと聞いたところ「適している(どちらかといえばを含む)」と答えた人は21%にとどまり、「適していない(どちらかといえばを含む)」は79%だった。
インターネットによる調査で、ビジネスパーソン(平均年収1084万円)1995人が回答した。調査期間は5月14日から20日まで。
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