ウォーターサーバーを利用するきっかけ、原発事故を挙げる人も
もともとは業務用に開発されたものの、最近では家庭での導入も進んでいるウォーターサーバー。原発事故をきっかけに導入した人も少なくないようだ。富士山の銘水株式会社調べ。
もともとは業務用に開発されたものの、最近では家庭での導入も進んでいるウォーターサーバー。どのように利用されているのだろうか。
富士山の銘水株式会社の調査によると、ウォーターサーバーを使っている人に利用方法を尋ねたところ、「飲み水として利用」と「お茶やコーヒーを作る際に利用」が上位。以下、「料理を作る際に利用」「ご飯を炊く時に利用」「氷を作る際に利用」「水割りなどを作る際に利用」が続いた。
飲み物として利用している人が多数派のようだが、「ウォーターサーバー導入前、家庭での飲み水をどうしていましたか?」と聞くと、「ミネラルウォーターを購入して飲んでいた」が49.9%と断トツ。以下、「水道水/井戸水を浄水器を利用して飲んでいた」が17.0%、「水道局の水道水をそのまま飲んでいた」が11.2%、「水道局の水道水を沸騰させて飲んでいた」が8.4%で続いた。
ウォーターサーバーを利用したきっかけを具体的に尋ねると、「震災以降、水道水から放射性物質が検出されたため」「原発事故で飲料水が心配になった」「子どもがいるため、放射能対策で利用した」といった声が挙がっており、原発事故がきっかけになっている人が少なくないようだ。
期待するメリットは?
「ウォーターサーバーに期待しているメリット」では、「安全性」がトップ。以下、「利便性の向上」「経済性の向上」「健康促進」「味覚の向上」と続いた。年代別にみると、「利便性の向上」は下の年代ほど割合が高くなり、「味覚の向上」は上の年代ほど割合が高くなる傾向にあった。
インターネットによる調査で、対象は富士山の銘水株式会社のウォーターサーバー「フレシャス」利用者423人(男性39%、女性60%、不明1%)。調査期間は2011年11月18日から12月4日。
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