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海外では圧倒的、音楽ビジネスに浸透するアニメソングアニメビジネスの今(2/4 ページ)

AKB48が席巻している、昨今の日本の音楽シーン。しかし、長期的に見るとアニメソングも大きな位置を占め続けており、海外からの著作権収入では他ジャンルを圧倒しているのである。

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音楽産業の中で存在感を示すアニメソング

 それでは音楽産業の中でアニメソングはどのような位置を占めているのだろうか。次表はここ3年間の各ジャンルの売上金額とシェアを示したものである。J-POPが約7割と圧倒的なシェアではあるものの、アニメ・サントラ分野の平均シェアが洋楽に次ぐ8.5%となっている。

年間シングル売上金額ベスト100にランクインした曲の売り上げ(単位:1000万円、カッコ内はシェア、出典:ORICONエンタメ・マーケット白書2011)

ジャンル 2009年 2010年 2011年
J-POP 238,423(67.9%) 235,186(70.8%) 234,318(74.6%)
演歌・歌謡 11,026(3.1%) 10,917(3.3%) 9,815(3.1%)
洋楽 50,750(14.5%) 39,482(11.9%) 31,556(10.0%)
ジャズ・クラシック他 20,172(5.7%) 16,920(5.1%) 13,912(4.4%)
アニメ・サントラ他 30,665(8.7%) 29,733(8.9%) 24,535(7.8%)
全ジャンル売上金額合計 351,036 332,238 314,136

 2011年はヒット曲を連発した『けいおん!』のような作品がなかったため若干ダウンしたが、安定した売り上げと言っていいだろう。洋楽はジワジワと売り上げを落としているため、このままダウンし続けるとアニメ・サントラ分野が2位となる日も案外近いかもしれない。

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