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中国に対する印象が過去最悪――その理由は?(2/2 ページ)
中国に対してどのような印象をもっている人が多いのだろうか。18歳以上の男女に聞いたところ「良くない印象(どちらかといえばを含む)」と答えたのは84.3%で、過去8回の調査で最悪の結果となった。言論NPO調べ。
日中関係の発展を阻害する問題
日中関係の発展を阻害する主な問題は何だろうか。この質問に対し、日本人に最も多かったのは「領土問題」(69.6%)。「尖閣諸島問題は中国漁船のよる日本巡視船への衝突事件で一昨年、急浮上したが、今回は昨年調査の63.2%をさらに上回った」(言論NPO)。次いで「海洋資源などを巡る紛争」(34.1%)、「中国の反日教育」(28.6%)、「日中両国民に信頼関係がないこと」(27.6%)と続いた。
一方の中国人からも「領土問題」(51.4%)を挙げる声が最も多かった。このほか「中日両国民に信頼関係がない」(25.6%)、「海洋資源などを巡る紛争」(25.0%)と続いた。興味深いこととして、言論NPOは「『中国国民のナショナリズムや反日感情』と答えた中国人が21.3%で昨年の13.5%から7.8ポイントも上昇していること。自国の世論の状況を両国関係の懸念材料として中国人の5人に1人がとらえている」ことを挙げた。
訪問または面接による調査で、18歳以上の日本人1000人と中国人1627人が回答した。調査時期は4〜5月。
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