おもろい! ナゴパイナップルパークのマーケティング(2/2 ページ)
旅行先の沖縄でナゴパイナップルパークのマーケティングを目にした筆者。マーケティングの基本は「扱っている商材・サービスへの愛」×「お客さんへの想像力」の値を高めることと実感したという。
4.来店者の「あるといいな」をくすぐる企画や商品が!
ナゴパイナップルパーク、そしてパイナップルハウス。いずれも、パイナップルが食べ放題というサービスが付いています! 子どもは間違いなくひかれますし、大人も「いいなあ、これ」と思えるサービスですよね。
子どもが食べ放題に専念(?)している間に、大人も満足できる沖縄そばの準備もあります。パイナップルハウスでは、店内で沖縄そばを食べれるのです(しかも名店との評判)。
ナゴパイナップルパークの近くでは「大家(うふやー)」を展開。「子どもがパイナップルにひかれているけど、私はそこまでしてパイナップルは……」という心境が、沖縄そばという一手により、「あ! これがあるなら行きたい」という心境になれるわけですよね。
5.ほかにもいろいろ!
挙げるとキリがないですが……
- 高品質・高価な「パイナップルプレミアムケーキ」を、沖縄旅行パッケージでは必ずといっていいほど盛り込まれるDFSギャラリア沖縄店(免税店)に出品!
- Webサイトでは「人気商品ベスト10をしっかり表示」「お得な入園券をセンターに」「ゼロ・エミッションの取り組みなどのうんちくを“センター下”という絶妙なポジショニング」。
- Webサイトで秀逸なところは左サイドバー「忘れ物・落し物」のバナー。クリックすると「忘れ物・落し物」をした場合の連絡先がすぐに表示!「忘れ物・落し物」をしてしまった人への想像力を働かせないと、できない工夫……。
本当に小さなことですが、「そんなにすごい工夫かあ?」と甘く見ている方には、まず実際にはできない工夫だと思います。
最後に今一度、Webサイトの上部バナーに出てくる文言を追っかけると……
「パイナップルが食べ放題だよ!」
「自動運転のパイナップル号でらくらく見学!」
「パイナップルって楽しいよ みんな来てね!」
特にこの最後のひと言、「文章の正確さ」を求め過ぎるとまず出てきません(笑)。しかし、ストレートに顧客心理をくすぐり、そして自分がウリにしている商品・サービス、そう、「パイナップル」への愛情と自信を、強く感じるひと言です。
マーケティングに興味のあるみなさんは、沖縄に行ったらぜひパイナップルパークへ!(寺西隆行)
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