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なぜ映像が浮かび上がるの? 近未来のカーナビが登場した仕事をしたら“未来”が見えてきた(前編)(5/5 ページ)

近未来のカーナビが登場した。それはパイオニアが開発した「サイバーナビ」。ルート情報が走行風景と重なって見えるモノだが、本当に安全なのだろうか。実証実験を行った北里大学の教授とパイオニアの開発担当者に話を聞いた。

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カーナビの未来

土肥:HUDはこれまで軍事用としても使われてきました。そしてパイオニアがカーナビとして使うようになりましたが、カーナビ以外に使い道というのはあるのでしょうか?

魚里:この技術が発達すれば、いろいろな可能性が広がるでしょうね。メガネにアンテナをつけて、テレビを受信する――こうしたアイデアは昔からあります。またメガネのレンズに携帯電話の情報を搭載しよう、という動きもあります。すでに視線移動だけで、電話をかけたりすることはできますので。

 また海外ではメガネではなく、コンタクトレンズを使って、いろいろな情報をやりとりしようという実験が行われています。将来的にはメガネやコンタクトレンズが人間にとっては欠かせないモノ……いや、生命維持装置になる時代がやってくるのではないでしょうか。

 パイオニアはHUDの技術を使って、カーナビに応用しましたが、今後はこの技術を使って違うモノが生まれてくるかもしれませんね。

土肥:なるほど。コンタクトレンズを装着すれば、カーナビ情報が見れるようになるかもしれませんね。

 古賀さん、ぜひ次世代のカーナビはコンタクトレンズを使う方向で(笑)。

古賀:そ、そんな……すぐには無理ですよ(汗)。ただナビ情報がフロントガラスに表示されるようなモノが、いずれ開発されるかもしれません。そうなれば直感的に車間距離が分かるようになるでしょうね。

 今回のHUDを具体的な商品として発売にいたるまで、開発に2年かかりました。フロントガラスに情報を表示できるようになるには、もう少し時間がかかるでしょうね。

土肥:開発に2年かかりましたか……。では開発するにあたっての苦労話などを聞かせていただけますか?

古賀:分かりました。

つづく

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