ニュース
転職を考え始める年齢は? 職種によって違い(2/2 ページ)
「新入社員の3割が、3年以内に辞める」とも言われているが、ビジネスパーソンが転職を考え始めるのは何歳ごろなのだろうか。転職支援サービス「DODA」に登録している約5万人のデータをもとに調査したところ……。
職種によって転職を考え始める年齢が異なる背景には、2つの要因が考えられるという。「1つは『キャリア形成に要する期間』が挙げられる。『販売/サービス系』や『営業系』などでは、入社1〜2年目から目標や予算を持ち、早い段階から大きな裁量を任されるケースが多く見られる。一方、『モノづくり系エンジニア』『IT系エンジニア』など技術系職種では専門領域の知識やスキルを段階的に習得していくことで、中長期的にキャリアを形成していく傾向にある。このため、自身のキャリアを確立するのに時間を要する技術系職種の方が、自身のキャリアを振り返り転職を考える年齢も高くなると考えられる」(DODA)
もう1つの理由として「雇用のマッチング」を挙げている。「技術系職種は大学から専門領域を学び、身に付けた知識や資格を生かせる仕事に就くケースが多いため、雇用のミスマッチが起こりにくいと考えられる。そのため、入社1〜2年目で転職する人は少なく、数年のキャリアを積んだ後に転職を考え始める人が多い傾向にあるのだろう」(同)
2011年4月〜2012年3月の期間に、DODA転職支援サービスに登録した「転職回数0回の大卒以上」の男女5000人が回答した。
関連記事
- ゆとり教育で育った世代は、本当に仕事ができないのか
「若手社員が思うように育たない。その原因は“ゆとり教育”にある」と思っている人もいるだろう。しかしこの考え方は、本当に正しいのだろうか。原因は学校教育にあるのではなく、バブル崩壊以降の働き方の変化にあるのかもしれない。 - 大企業の正社員、3割は会社を辞める
東日本大震災の発生以降、「今後どのように働いていけばいいのか」と考えるビジネスパーソンも多いのでは。ポスト大震災の働き方について、人気ブロガーのちきりんさんと人事コンサルタントの城繁幸さんが語り合った。 - どうすればいいのか? 年収300万円時代がやって来る
景気低迷などの影響を受け、会社員の給料が下がり続けている。低年収時代に会社員はどのように生きていけばいいのだろうか。この問題について、人事コンサルタントの城繁幸さんとフリーライターの赤木智弘さんが語り合った。 - 貯蓄はいくら? 25〜34歳のビジネスパーソン
若いビジネスパーソンはどのくらい貯蓄しているのだろうか。25〜34歳のビジネスパーソンに貯蓄額を聞いたところ、平均金額が2年連続で増加していることが分かった。インテリジェンス調べ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.