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コラム

生活保護の不正受給は簡単? マスコミにダマされてはいけない窪田順生の時事日想(3/3 ページ)

お笑いコンビ・次長課長の河本準一の母親が受給していたことで、生活保護が注目されている。廃止や制度改革も訴えられているが、増加する不正受給の「裏」では何が起こっているのか。かつて不正受給をシノギにしていた暴力団関係者が語った。

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 確かに、10年前に池袋の喫茶店なんかでよく耳にしたヤクザやら詐欺師のエピソードが、「不正受給」とごちゃまぜにされている。自戒もこめて言うと、マスコミは「生活保護」というお題で話をかき集めて、その中で「強めのネタ」から記事にするからだ。

 先日、北海道釧路市が、2007年から2011年に生活保護を受給していた57人が覚醒剤取締法違反で逮捕され、支給停止になっていたことを明らかにした。

 保護費の一部は覚醒剤購入に充てられたとみられる、とマスコミは大きく報じたが、ここでダマされてはいけないのは、これはあくまで特殊な受給者の「使い道」の問題で、巷でいわれる「不正受給」とはちょっと次元が違う。

 犯罪者と、「もらえるモノはもらっておこう」というナメた一般人を、きっちりと分けて考える――これがこの問題のキモではないか。

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