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Twitter社に届いた「亡くなられたユーザーに関するご連絡」、この半年で世界計0件古田雄介の死とインターネット(3/4 ページ)

国内ではオンライン上の死を扱うサービスや機能のニーズがまだ本格的に高まっていない様子。では、海外の事情はどうか? TwitterやFacebook、Memolaneの現状を探った。

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多くのユーザーは公式の手続きを踏まない


Twitter社が本人確認を行った認証済みアカウントには、水色のチェックアイコンが添えられる

 それらのハードルを乗り越えて届いた依頼については、今のところ同社は100%の確度で本人を特定して処理している。その手段に定型はなく、「亡くなったとされる方のIDにも『あなたが亡くなったという連絡が来ていますが』といった内容のダイレクトメールを送るなどして、万一の間違いを避けつつ、ご呈示いただいた資料やアカウントの状況などによって臨機応変に確認をとっていきます。国内外問わず、電話などで依頼者の方を確認することはよくありますね」と、まさに手探りだ。

 だが、多くのユーザーは友人や家族が亡くなった時も、せっかく作られた公式の手続きを踏まないようだ。現在Twitter上には、亡くなったユーザーのアカウントが無数にある。誰にも触れられずに放置されているものもあれば、遺族によって最後のツイートが添えられたアカウントもある。パスワードさえ把握していれば、後者のような措置はすぐにできる。

 そして、そうした措置をTwitter社も「複数人でパスワードを共有する使い方は通常推奨していませんが、本人が亡くなった場合はご本人が生前望まれていたケースもあると思いますから」と容認の姿勢で見守っているのが現状だ。ただし、「この問題は今後もっと考えていかないといけないと思います」と、将来的に環境を整える考えも持っている。


世界最高齢のTwitterユーザーとして有名だった104歳の女性・Ivy Bean氏のTwitter。2010年7月に他界した後、遺族が葬儀に関する情報をツイートしている

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