2年間の世界一周の旅から帰ってきて思ったこと:世界一周サムライバックパッカープロジェクト(3/3 ページ)
6月末に世界一周の旅から帰ってきた太田英基さん。旅立つ前に立てた「世界で活躍している日本人についての情報を発信すること」「世界を見ながら修行をし、30歳までに世界で戦える人間になること」「“旅”の文化や意識を変えること」という目標が達成できたのか振り返ります。
その3:“旅”の文化や意識を変えること
これには2つの意味が含まれています。
1つは、新しい旅スタイルを提案すること。これは前述のカウチサーフィンなどを利用した僕の旅スタイルになるのですが、要はもっともっと“人”との出会いを旅の中心に置くことだと思っています。そういった旅のスタイルを面白いと思ってもらえれば、ガイドブックにはない情報を手に入れられますし、旅先で異国の友達も作れます。僕自身の旅を通して、多少なりともその面白さを証明できたのではないかと思います。
もう1つは、旅をキャリアアップにつなげることも可能なのではないかということです。例えば、現在の職業が環境コンサルタントであれば、世界各国の環境コンサルティング会社や環境問題の現場を訪問しながら旅をすることも可能な時代です。調理師であれば、世界各国の調理師との合作料理を生み出すことも可能な時代です。学生であれば、世界各国の学生と出会うことも可能な時代です。
これらはすべて、カウチサーフィンやLinkedInといったソーシャルメディアを使えば実現できるでしょう。それをプロジェクトとして起ち上げたり、業界紙などでコラム連載などをし続けることで、キャリアアップにつなげることもできるのではないでしょうか。よく「長期旅行=キャリアに穴」と言われますが、それもやり方次第なのではないかと思います。もちろん、旅のスタイルについては人それぞれであり、自由です。ただ、1つの選択肢としてアリではないかなと旅を終えた今でも思っていますし、今後も特に“人と出会いを軸とした旅”は推していきたいと思っています。
サムライバックパッカープロジェクトはまだまだ続きます!
以上、Business Media 誠に掲載した旅行直前の記事に沿って、少し振り返ってみました。もっともっとお伝えしたい内容があるのですが、さすがに1つの記事にはまとめきれない量があるので、それはまた別の機会にさせていただければと思います。
あっ、最後にサムライバックパッカープロジェクトですが、実はまだ終わっていません。まだまだ終われません! これからも海外で働く日本人のレポートやコラムを公開していくつもりなので、みなさんには引き続きプロジェクトの動向を追っていただければ幸いです。これからも日本人のグローバル志向・海外志向の底上げに多角的に貢献していくつもりです。
旅を終えて、ただの無職となってしまった僕ではありますが、Business Media 誠の読者のみなさま、引き続きお付き合いのほどよろしくお願いします!
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