幹部養成のための選抜研修、どのように行っていますか?
将来の経営幹部を育てるために、特別に選抜して行われる研修。実務につながる内容を教えていることが多いようだ。日本生産性本部調べ。
将来の経営幹部を育てるために、特別に選抜して行われる研修。各企業ではどのように実施しているのだろうか。
日本生産性本部の調査によると、大手を中心とした企業の教育研修担当者に「将来の経営幹部育成を目的にした選抜人材教育を実施していますか」と聞くと、「実施している」が57.8%と、「実施していないが、実施の方向で検討」の24.8%や「実施していないし、当面予定もない」の17.4%を大きく上回った。
選抜人材教育の対象者選考プロセスでは、「役員が対象者を人選」(53.4%)や「人事部が対象者を人選」(51.9%)、「各部門の責任者が対象者を人選」(50.4%)が上位。「社長が対象者を人選」(24.1%)や「公募してから選抜」(15.8%)は少数派だった。
選抜基準は「資格・役職」(94.7%)や「人事考課・人事情報」(66.2%)、「年齢」(54.1%)が半数を超えた。
実務につながる研修が多数派
「選抜人材教育のプログラムで現在取り入れている具体的なメニュー・テーマ」を聞くと、トップは「経営実務に関する知識」で55.6%。以下、「経営課題へのアクションラーニング」が42.1%、「現在の経営トップとの対話」が33.8%、「ロジカルシンキング」が27.1%、「プレゼンテーションスキル」が22.6%で続いた。全体的に、実務につながる内容が上位を占めているようだ。
調査対象は企業の教育研修担当者232人(会社規模1000人未満85社、1000〜3000人未満83社、3000人以上61社、不明3社)。調査期間は2012年4〜5月。
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