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残り時間はあと少し!? 若年層が“政治影響力”を発揮できるチャンスちきりんの“社会派”で行こう!(3/3 ページ)

人口はそれなりの比率を占めているものの、投票率が低いことから政治的な影響力を持てていない20〜30代。彼らにとっては投票率を上げるための仕組みを作ることが、政治影響力を高めるための喫緊の課題だとちきりんさんは説きます。

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4年経ってどうなった?

 さて、ちきりんさんがこのエントリをブログに書いたのは、4年前の2008年9月。エントリの締めで「若者が『投票率を上げれば勝てる期間』は限られているのです」と書いていたのですが、その後状況はどう変化しているのでしょうか。

 2012年の年齢階級別人口2009年の衆議院議員選挙の年齢別投票率をもとに先ほどの2つ目の表をBusiness Media 誠編集部で作り直してみました。

最新の年代別投票人口

年代 人口(万人) 人口構成比 世代小計構成比 投票率 投票人口=票の数(万票) 投票人口構成比 世代小計構成比
20代 1372 13.35% - 49.4% 678 9.32% -
30代 1812 17.62% 30.97% 63.7% 1154 15.88% 25.2%
40代 1677 16.31% - 72.7% 1219 16.77% -
50代 1630 15.85% 32.26% 79.6% 1297 17.85% 34.62%
60代 1824 17.74% - 84.2% 1536 21.13% -
70代 1290 12.55% - 79.5% 1026 14.11% -
80代 676 6.58% 36.87% 53.1% 359 4.94% 40.18%
合計 10281 100.0% 100.0% 66.3% 7269 100.0% 100.0%

 「20代+30代」「40代+50代」「60〜80代」の人口構成比は4年前は均衡していましたが、それが崩れて、上の年代ほど割合が高くなっている様子がうかがえますね。ただ、若年層は投票率が高くなっているため(参議院議員選挙と衆議院議員選挙の違いもあるからでしょうが)、投票人口構成比は逆に大きくなっています。

 若者の人口が減るのが先か、若者の投票率が上がるのが先か。それによって、この国の政治のあり方も変わってきそうです。

著者プロフィール:ちきりん

兵庫県出身。バブル最盛期に証券会社で働く。米国の大学院への留学を経て外資系企業に勤務。2010年秋に退職し“働かない人生”を謳歌中。崩壊前のソビエト連邦など、これまでに約50カ国を旅している。2005年春から“おちゃらけ社会派”と称してブログを開始。著書に『自分のアタマで考えよう』『ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法』『社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!』がある。Twitterアカウントは「@InsideCHIKIRIN」。

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