ソーシャルリクルーティングを使って、上手に転職する方法:これからのことがよく分かるコラム(5/5 ページ)
「ソーシャルリクルーティング」という言葉を聞いたことがある人も多いだろう。この1年余りで徐々に広がりを見せているが、具体的にはどのようなことを行っているのだろうか。リクルートの三木拓朗氏が解説する。
他の領域にも広がる
ITエンジニアの領域で起こっている新しい転職プロセスは、個人・企業の両社にとって効率的であり、また満足度が高いことから、今後は他の領域でもより広がっていくことだろう。
ただし、新しい転職プロセスから利益を得る人は現時点では少数派であり、将来の転職を意識する人は、転職活動を始める前から意識的に準備をしなければならない。
具体的な活動は大きく3つ。
(1)将来進みたい方向性と、何でリファレンスを得るかの目星をつける
(2)将来の仕事において関係しそうな人とつながる(コミュニティに参加など)
(3)自らのスキル向上し、積極的にアウトプットする(勉強会、ブログなど)
今の自分はどこにいて、今後どのような方向でキャリアを築いていくのか。まずは現状と、今後の方向性を確認した上で、これからの活動計画を考えてみるといいだろう。
これからのことがよく分かるコラム:
ビジネスパーソンにとって、情報は大きな“武器”のひとつだ。しかし「新聞、雑誌、テレビ、ネットなどで情報を仕入れているのに、いまひとつ世の中の動きがよく分からない」という人もいるだろう。
もちろんメディアが悪いのではなく、ましてやそのビジネスパーソンの感度がにぶいわけでもない。現在の状況を分析し、次にどういったモノがやって来るのか――といった情報に触れていないのかもしれない。
「これからのことがよく分かるコラム」では、“今と次”にスポットを当てた。今、何が起きているのを知り、次に何が来るのかを推測する。そうした情報を自分の肥やしにして、仕事力をアップさせようではないか。
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