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「近ごろの若いヤツは……」というが、本当にダメなのか仕事をしたら“若者”が見えてきた(前編)(6/6 ページ)

「若い人のことがよく分からない。不安だ」という人も多いのでは。中学生、高校生のころから携帯電話を使い始めた彼らは、いつも何を考えているのだろうか。若者の現状に詳しい博報堂若者生活研究室の原田曜平氏に、話を聞いた。

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原田:「今の若者は消費離れしている」と指摘する大人がいます。バブル経済のころに比べ、20代の可処分所得は落ちています。ところが一番落ちているのは60代なんですね。次いで50代、40代、30代と続きます。

 日本は年功序列の国なので、もともと20代はあまりお金を持っていません。バブル経済ときにお金を持っていたのは50〜60代。当時に比べ、今の50〜60代は給与が減っているので、使う額も減ってきています。

 若者は今も昔もお金をあまり持っていません。しかしバブル経済のときの若者はクルマを買っていたので、それが"象徴的"に見えてしまう。象徴的に見えるだけで、実際には上の世代のほうがモノは買っていないんですね。

土肥:なるほど。

原田:若者の間で起きていることの多くは、大人の間でも起きています。さきほどドイさんがおっしゃったように、大人も安いモノを買いますからね。それでも「今の若者は……」と批判する人には、何らかの悪意があるのかもしれない。

土肥:若者を見て「自分たちとは違う」と決めつけるのではなく、「自分たちと同じ部分があるのではないか」と疑うことから始めることが大切なのでしょうね。

 次に「若者の恋愛話」について聞かせていただけますか?

原田:分かりました。

つづく

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