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風俗に身を落とし……待ち構えていた090金融のワナ:「弱者」はなぜ救われないのか(4)(6/6 ページ)
年収の3分の1以上の借り入れを制限する「総量規制」や「上限金利」を引き下げることによって、消費者金融などからお金を借りていた人たちはどのような立場に追い込まれたのか。中には、ヤミ金についつい手を出してしまう人もいるようだ。
A子の場合はヤミ金で風俗まで落ちたため特殊の例のように見えるが、ヤミ金からお金を借りているのは、けして特殊ではない。
ヤミ金利用者として別に取材した40歳代の主婦B子は、やはり主婦仲間との飲食会の代金が5000円不足、当面、友人から借りた。貯金は50万円ほどあるが、それは崩したくない。だが、友人から借りた分の返済もあるし、家計もキツキツ。どうしても10日後の次の給料までのつなぎの意味で2万円を借りることにした。消費者金融から借りるのには今は夫の収入証明が必要になったので、結局ヤミ金から借りることになった。
B子の場合には、スグ返済できたのでA子のような大きな被害はなかった。だが、ヤミ金についつい手を出してしまう環境は確実に増えている。またA子のように苦しんでいる人たちも、そこにもかしこにも、ゴロゴロと当たり前のように存在しているのだ。
(つづく)
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