就活生の65.4%、将来の働き方は変化する
将来、企業での働き方が変化すると思っている人はどのくらいいるのだろうか。2013年4月入社を希望する大学生に聞いたところ、65.4%が「変化する」と回答した。レジェンダ・コーポレーション調べ。
将来、企業での働き方が変化すると思っている人はどのくらいいるのだろうか。2013年4月入社を希望する大学生(大学院生を含む)に聞いたところ、65.4%が「変化する」と回答していることが、レジェンダ・コーポレーションの調査で分かった。
また、どのように変化していくと思いますかと聞いたところ「ノマドワークのような自由な働き方が増え、会社間の人の移動もしやすくなると思う」(女性・理系)、「現在、フレックスタイムが主流になりつつあるように、今後さらに個人の自由を尊重するように変化していくと思う」(女性・理系)といった“自由”をキーワードにしたコメントが目立った。
このほか「多様な働き方の推進から、テレビ会議などを用いた在宅勤務が増えると思う。また、育児休暇を男女問わず自信をもってとれる世の中に変わっていってほしいと思う」(男性・文系)、「ネットを使った在宅勤務などで、育児中の女性の働き方が多様化すると思う」(女性・文系)など、“多様化”を用いたコメントも多かった。
約半数の学生が、ノマドワークに興味があり
ノマドワークに興味がある学生はどのくらいいるのだろうか。全体の47.9%は「興味がある」と回答。男女別にみると、男性(42.9%)よりも女性(53.2%)のほうが多い結果に。
ノマドワークに興味がある理由を聞いたところ「日本は仕事に関して個人の自由にできる範囲が狭いと思うため」(女性・理系)、「仕事とプライベートの両立が可能になりそうだから」(男性・文系)などの意見があった。
一方、興味がない人にその理由を尋ねると「決まった時間・場所で働き、私生活とのメリハリをつけることが良いと思うから」(女性・文系)、「不安定な時代なので、『社員』という確実な地位は確保してほしい」(男性・理系)、「安定さ、堅実さに欠けていると思うから」(男性・理系)など“不安定”を用いた声があった。
ノマドワークやフリーランスといった働き方が注目されている背景として「働いた経験のない学生にとっては『個』の働き方がそのまま魅力になっているのではなく、自分のワークスタイルが確立できるかどうかが、興味軸になっているのではないか」(レジェンダ・コーポレーション)としている。
インターネットによる調査で、2013年4月入社を希望する大学生868人が回答した。調査期間は7月27日から8月5日まで。
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