転職して給料がアップした人は40.7%
転職して給料が上がった人はどのくらいいるのだろうか。20歳以上の転職経験者に聞いたところ「給料がよくなった」と答えたのは40.7%だった。連合調べ。
あなたはなぜ転職したのですか? 20歳以上の転職経験者に聞いたところ「(現職が)希望する仕事内容だったから」(32.6%)と答えた人が最も多く、次いで「(前職の)仕事内容に不満があったから」(31.2%)であることが、連合(日本労働組合総連合会)の調査で分かった。このほか「(前職では)職場の人間関係・風土に不満があったから」(29.3%)、「(現職が)希望する労働時間だったから」(27.0%)、「(前職では)給料に不満があったから」(26.8%)と続いた。
現職と前職を比較してもらったところ「希望する仕事内容である」(60.1%)、「職場の人間関係に満足である」(55.7%)、「労働時間に満足である」(56.2%)はいずれも半数を超えたが、「給料がよくなった」は40.7%にとどまった。このほか「スキルアップできる」(46.0%)、「自分への評価に満足である」(44.6%)も半数に満たない結果に。仕事内容や職場の人間関係、労働時間については満足している人が多いようだが、自分への評価や給料に関しては不満に感じている人が目立った。
転職についてのプラス面とマイナス面
転職についてどのように考えている人が多いのだろうか。「転職に成功することは容易である」と答えた人は14.6%。容易だと考えている人は7人に1人で、約半数は転職に成功することは難しいと感じているようだ。
転職についてのプラス面をみると「仕事の視野が広がる」(65.6%)、「人脈が広がる」(65.3%)と答えた人は6割を超えたが、「スキルアップできる」(34.7%)、「希望する仕事につける」(25.2%)、「給料が上がる」(21.9%)は2〜3割にとどまった。
一方、マイナス面については「仕事の条件が悪くなる」(50.3%)、「忍耐力がないかと思われる」(41.6%)と答えた人が多かった。また4人に1人は「転職をして後悔したことがある」(25.7%)と答えた。
インターネットによる調査で、20〜59歳の転職経験者1000人が回答した。調査期間は8月10日から21日まで。
関連記事
- 22〜34歳のビジネスパーソン、貯蓄額はいくら?
「給料がなかなか上がらないので、お金を貯めることができない」というビジネスパーソンも多いのでは。20〜30代の人はどのくらいの預貯金があるのだろうか。DODA調べ。 - 大企業の正社員、3割は会社を辞める
東日本大震災の発生以降、「今後どのように働いていけばいいのか」と考えるビジネスパーソンも多いのでは。ポスト大震災の働き方について、人気ブロガーのちきりんさんと人事コンサルタントの城繁幸さんが語り合った。 - ゆとり教育で育った世代は、本当に仕事ができないのか
「若手社員が思うように育たない。その原因は“ゆとり教育”にある」と思っている人もいるだろう。しかしこの考え方は、本当に正しいのだろうか。原因は学校教育にあるのではなく、バブル崩壊以降の働き方の変化にあるのかもしれない。 - どうすればいいのか? 年収300万円時代がやって来る
景気低迷などの影響を受け、会社員の給料が下がり続けている。低年収時代に会社員はどのように生きていけばいいのだろうか。この問題について、人事コンサルタントの城繁幸さんとフリーライターの赤木智弘さんが語り合った。 - サラリーマンの小遣いが、下がるのは20××年
「お小遣いが足りない。毎月、やりくりが大変」という人も多いのでは。新生銀行が行った調査によると、サラリーマンのお小遣いは30年前の水準にまで逆戻りした。気になるのは今後のこと。上がるの? それとも下がるの?
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.