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最近の「二世帯住宅」って、どんな暮らし?これからのことがよく分かるコラム(3/5 ページ)

家の購入を検討するときに「二世帯住宅でもいいかなあ」という人が増えている。背景には「給与がなかなか上がらない」「共働きが増えている」といったことがあるようだ。ところで二世帯住宅で暮らす人はどのような生活を送っているのだろうか。

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 共働き家庭は普段、夫婦で保育園の送り迎えや家事を分担していると思いますが、子どもや親のどちらかが病気になるとピンチに陥ります。病児保育の手配ができればよいですが、できなければどちらかが休まざるを得ません。延長保育代やシャッター代が重くのしかかってきますが、2世帯同居であれば親が孫の面倒をみてくれます。親の恩恵を受けている夫婦とそうでない夫婦とでは子育て環境にも大きな差があるのです。下のグラフを見ても明らかなように、同居家族のほうが妻の就業率が15〜20ポイント高くなっています。


核家族・同居家族別の妻の就業率推移(子どもの年齢別)

 「ウチの親は同居とか言ってこないけどなあ」という方も多いでしょう。実は同居の呼びかけは、圧倒的に子世帯からが多いのです。親の世代は、稼ぎが安定し、家庭を持てるようなったら実家から出ていくべき、という価値観で歩んできました。団塊世代は親もとである地方を離れ、大都市の郊外に住んだ核家族化の象徴世代。この自立心の強い世代は「子の世話にはならない」との声が多いですね。その一方、子世帯側は「子育てを手伝ってほしい」「親の面倒を将来見たい」という意向を持っています。子世帯側の意向を起点に、同居のニーズが高まっていると考えられています。


同居は「子世帯から親世帯に切り出した」が7割近く

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