既卒者の内定率は23.6%――志望業界に変化は?
卒業後の内定率は23.6%――。マイナビが既卒者に行った調査によると、卒業後も就職活動を続けている人の内定率は低い数値であることが分かった。
卒業後の内定率は23.6%――。マイナビが既卒者に行った調査によると、卒業後も就職活動を続けている人の内定率は低い数値であることが明らかになった。まだ内定を獲得していない人に、就活終了時期を聞いたところ「就職先が決まるまで継続」(86.5%)が大多数を占め、決まるまで粘り強く活動する姿勢がうかがえた。
在学中の志望業界を聞いてみると、「マスコミ」「食品」「官公庁」を挙げた人が多かった。卒業後もこれらの業界を志望する人は多いが、在学中よりは減少。その代わりに「教育」「医療・福祉」「公共・団体」などが増加し、視野を広げる動きがみられた。志望企業が変わったかという問いについては文系学生や、既卒2年目以降の学生を中心に、59.8%が「変わった」と回答している。
企業の対応に違いは?
在学中と卒業後で、企業の対応に違いはあるのだろうか。この質問に対し、「現役の大学生に対する対応とほとんど変わらないように感じた」(51.9%)が最も多く、不利に感じることは少なかったようだ。卒業年度別でみると、2012年卒より2011年卒以前のほうが扱いの違いを感じる人が多い。
また卒業後3年以内は新卒扱いとなったことに関する影響については「卒業後に新卒扱いで企業に応募できた」(47.2%)や「卒業後も就職活動を続ける気になった」(35.6%)など「学生の『新卒は一度きり』という精神的な負担軽減に効果をあげているのではないか」(マイナビ)としている。
インターネットによる調査で、既卒者625人が回答した。調査期間は8月27日から9月13日まで。
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