結婚費用の増加に祝儀は追い付かず――結婚トレンド調査2012
リクルート マーケティング パートナーズの「結婚トレンド調査2012」によると、挙式や披露宴・披露パーティの総額は2年前より18万1000円増えて平均348万8000円となったことが分かった。しかし、ご祝儀は結婚費用ほど増えていないようだ。
リクルート マーケティング パートナーズは10月18日、「結婚トレンド調査2012」の結果を発表、挙式や披露宴・披露パーティの総額は前回調査(2010年)比18万1000円増の平均348万8000円となったことが分かった。ここ数年増加傾向にあり、この6年で40万7000円も増加している。分布を見ると、300万〜450万円の範囲に、ほぼ半数の46.1%が入っているようだ。
一方、ご祝儀総額は前回調査比2万5000円増、6年前と比べても2万5000円増と増えてはいるものの、挙式や披露宴・披露パーティの総額の増加額には及ばない。主催者側の金銭的負担が増えていると言えそうだ。
どんな演出が増えている?
挙式に関して実施した演出を聞くと、最も多かったのは「フラワーシャワー、ライスシャワー」で64.6%。以下、「挙式時の音楽・BGMを自分たちで選ぶ」が47.7%、「親からベールダウンをしてもらう」が43.9%、「ブーケトス、ブーケプルズ」が43.8%で続いた。前回調査と比べると、「親からベールダウンをしてもらう」が20.7ポイントも増加していた。
披露宴・披露パーティに関して実施した演出では、「(ウエディングケーキを互いに食べさせあう)ファーストバイト」が80.4%とトップ。以下、「生い立ち紹介などを映像演出で行う」が78.1%、「入退場の際、親・親族・知人にエスコートしてもらう」が73.0%、「会場装花を持ち帰れるようにする」が72.6%、「親に花束を贈呈する」が69.5%で続いた。
前回調査と比べると、「生い立ち紹介などを映像演出で行う」「招待客ひとりひとりにメッセージを書く」などが10ポイント近く増加していた。
リクルート マーケティング パートナーズでは「より深く自分たちを知ってもらうことで、ゲストと深いつながりを築こうとしている」とコメントしている。
インターネットによる調査で、対象は2011年4月〜2012年3月に結婚もしくは結婚予定があった6840人。調査期間は4月23日から6月1日。
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