86.1%の妻が「夫の家族と一緒に住んでもOK」
「2.5世帯住宅」というものをご存じだろうか。これは子世帯と親世帯に加え、独身の兄弟または姉妹が一緒に暮らすための住宅だが、どのように感じている人が多いのだろうか。アイシェア調べ。
ひとつの住宅に子世帯と親世帯が一緒に住み、それぞれ独立した生活が可能な「二世帯住宅」。この形態の住宅をイメージできる人は多いと思うが、最近では住宅メーカーが「2.5世帯住宅」というタイプの住宅を販売している。これは子世帯と親世帯に加え、独身の兄弟または姉妹が一緒に暮らすための住宅だが、どのように感じている人が多いのだろうか。
20〜45歳の既婚で小学生以下の子どもを持つ母親に聞いたところ「検討してみてもいい」(42.5%)と「条件によっては検討してもいい」(43.6%)を合わせた“アリ派”は8割を超えていることが、アイシェアの調査で分かった。一方「条件によらず検討したくない」は13.9%。
2.5世帯住宅で夫の家族と一緒に暮らすことの背景に、景気の先行き不安や消費増税が関係している人はどのくらいいるのだろうか。“アリ派”に聞いたところ「関係している(少しを含む)」と答えたのは75.7%だった。「妻が2.5世帯住宅で夫の家族と同居することへの許容姿勢が高い背景として、家計に直結する景気や増税問題が影響していることが分かった」(アイシェア)
2.5世帯住宅を購入するメリット
2.5世帯住宅は“アリ”という人に、購入することのメリットを聞いたところ「新築購入の費用を夫の親に協力してもらえるかもしれない」(46.1%)がトップ。次いで「憧れの新築住宅が手に入る」(43.7%)、「夫の親に育児などの協力をしてもらえる」(41.5%)、「みんなで住むことによって、光熱費やガス代、食事などを節約できる」(41.0%)と続いた。
「夫の親に育児などの協力をしてもらえる」と答えた人は4割ほどいたが、「夫の親に家事の協力をしてもらえる」と答えたのは22.1%。20ポイント近い差が見られたことから、「育児には協力してもらいたい一方で、家事は親と分離したいという妻の考え方が見てとれる」(アイシェア)
インターネットによる調査で、20〜45歳の既婚で小学生以下の子どもを持つ母親431人が回答した。調査期間は9月28日から10月2日まで。
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