業種や職種によって違う、転職しようと思った理由(2/2 ページ)
転職活動を行っている人は、どのような理由で転職を考えたのだろうか。転職サイト「DODA」に登録している人に聞いたところ、調査を開始した2008年以来初めて「ほかにやりたい仕事がある」が「会社の将来性が不安」を抜き1位に。
職種によって違う転職理由
職種によって転職理由に違いはあるのだろうか。「営業系」は「給与に不満がある」(8.9%)や「会社の評価方法に不満がある」(3.7%)など、年収アップを目指して転職する人が多い。「企画・管理系」は「専門知識・技術を習得したい」(6.9%)や「幅広い経験/知識を積みたい」(6.0%)などスキルアップを目指す転職が多い一方、「給与に不満がある」(6.2%)や「残業が多い/休日が少ない」(4.5%)といった待遇に不満を感じて転職する人は少ない。
このほか「ITエンジニア」は「専門知識・技術を習得したい」(8.8%)、「市場価値を上げたい」(5.4%)、「マネジメントスキルを身につけたい」(3.0%)が平均を上回った。「モノづくりエンジニア」は「会社の将来性が不安」(21.8%)、「業界の先行きが不安」(6.3%)、「倒産/リストラ/契約期間満了」(5.1%)という理由が平均を上回った。自社製品の需要低下や、自身の専門領域の事業が撤退・縮小されることに不安を感じて転職する人が多いと考えられる。
「販売/サービス系」は「土日祝祭日に休みたい」(5.5%)、「不規則な勤務が不安」(7.0%)など、就業時間に対する不満が多いことが明らかに。「建築/土木系技術職」は「残業が多い/休日が少ない」(14.0%)が平均を大きく上回っており、これは工期・工費をなるべく削減するために、週休1日の職場が多いことが背景にあるのだろう。
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