中高生の時に学んだ古典。当時は何となく好きにはなれなくても、大人になってからその魅力にひかれて改めて読んだという人も少なくないだろう。
NHK出版の調査によると、「好きな古典」を尋ねたところ、トップは「源氏物語」で23.7%だった。NHK出版では「平安中期に書かれた世界最古の長編小説で、その後の日本文学の流れを決定づけた大作として不動の地位を誇っている」とコメントしている。
2位以下は兼好法師の随筆「徒然草」が17.2%、松尾芭蕉による紀行文集「奥の細道」が8.4%、日本最古の歴史書「古事記」が7.9%、鴨長明の随筆「方丈記」とかぐや姫を描いた「竹取物語」がそれぞれ5.6%で続いた。
男女別に見ると、女性のトップは全体と同じく「源氏物語」だったが、男性のトップは「徒然草」と傾向が異なっていた。
読みたい古典でも「源氏物語」がトップ
「読みたい古典」を聞くと、トップはこちらも「源氏物語」で16.3%と断トツ。以下、歴史書の「日本書紀」が7.9%、「徒然草」が7.4%、「奥の細道」が6.5%、江戸時代の小説「雨月物語」と説話集「今昔物語」がそれぞれ5.6%で続いた。
インターネットによる調査で、対象は20〜60代の男女215人(男性108人、女性107人)。調査期間は10月24日と25日。
関連記事
- 高年収者が勧めるビジネス書、トップは『7つの習慣』
ちまたに数多くあふれているビジネス書。高年収者たちはどんなビジネス書が役に立つと思っているのだろうか。ビズリーチ調べ。 - 寓話がビジネスパーソンに与えてくれる教訓
ディズニー映画『ファンタジア』。ミッキーマウスふんする「魔法使いの弟子」は箒(ほうき)に魔法をかけ、自分に代わって水くみをさせるが……。この寓話からあなたは何を学び取るだろうか。 - お宝本を探せ!――神保町の古書交換会でプロの技を見た
古書店街の代名詞、神田神保町で日々開かれている古書交換会。太宰治の限定300部の『駈込み訴え』、司馬遼太郎の直筆原稿、与謝野鉄幹が発刊していた詩歌雑誌『明星』など希少な書籍が流通する。古書店主たちはどのように仕入れを行っているのか、その現場をのぞいてみた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.