東京都心へ通勤しやすい路線は?
電車通勤をするビジネスパーソンにとって、会社への通いやすさは気になるポイント。賃貸サイトのキャリルーノは「東京都心へ通勤しやすい路線ランキング」を発表した。最も通勤しやすい路線は……。
どこに住むかを考えた場合、家賃や間取りと同じくらい重要になってくるのが「立地」だろう。特に電車通勤をするビジネスパーソンにとっては、会社への通いやすさは気になるポイントだ。
賃貸サイト「キャリルーノ」は東京都心を通る路線を「非混雑度」「通勤・通学時間帯の本数」「終電時間」という3つの指標で評価し、その総合ポイントで「東京都心へ通勤・通学しやすい路線ランキング」を発表した。その結果、1位となったのは中野、高円寺、吉祥寺といった人気エリアを通る「JR中央・総武緩行線(中央本線区間)」。終電時間においては9.34ポイントと、全路線の中で最も高いポイントを獲得した。
また国交省が発表した平成23年度の「混雑率データ」によると、「JR中央・総武緩行線(総武本線区間)」の錦糸町―両国間の混雑率は200%を超え、「JR中央線快速」も同190%を超えている。それらの路線と直通・平行している「JR中央・総武緩行線」の混雑率は100%を下回り、「非混雑度」で9.65ポイントと高い得点を獲得した。「人気の高いエリアから朝はゆとりのある電車で通勤でき、夜は時間の余裕をもって電車に乗れる。そんなおトク感もある路線であることが分かった」(キャリルーノ)
通勤しやすい路線ランキング2位は「東武東上線」、以下「京王井の頭線」「西武新宿線」と続いた。この3路線に共通しているのが、「通勤(通学)時間の本数」が多い点。午前7時〜8時59分の間に、それぞれの路線で約50本の電車が上りの終着駅に到着する。朝のラッシュ時に、次から次へと電車がやって来るのは、忙しいビジネスパーソンにとってはありがたいことだ。
5位以下は「ゆりかもめ」「東急池上線」「東京メトロ東西線(西船橋方面)」「西武池袋線」と続いた。
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