子どもが就職できるか心配――そんな「お父さんのための就活講座」:サカタカツミ「就活・転職のフシギ発見!」(1/3 ページ)
昨今、テレビやビジネス誌などでは「親子就活」特集が花盛りです。「親が就活に参加するの?」と批判的な人も、いざ自分の息子や娘が就活となればやはり心配なもの。サカタカツミ流親子就活講座、今週は「お父さん編」をお送りします。
連載「就活・転職のフシギ発見!」とは?
就活や転職、若年層を中心としたキャリアについて、仕事柄仕方なく詳しくなったサカタカツミが、その現場で起きている「当事者たちが気付いていないフシギ」について、誰にでもスルッと理解できるように解説するコラム。
使えない部下が毎年出現するのはなぜなのか? その理由も、垣間見えるはずです。
著者プロフィール:サカタカツミ
クリエイティブディレクター。1967年生まれ。長年、就職や転職、キャリアに関するサービスのプロデュースやブレーンを務めている関係で、就活や転職には詳しい。直近でプロデュースしたサイトは「CodeIQ」。著書に『こんなことは誰でも知っている! 会社のオキテ』、『就職のオキテ』がある。
個人的に書いている就活生向けのブログは、なぜか採用担当者たちから「読んでいて心が痛くなります。ホントに辛いです」という評価を受けている。Twitterアカウントは@KatsumiSakata。
「今週と来週は内容が内容なので、冒頭の食べ物の写真をお休みしようと思います」と編集長の吉岡綾乃さんに伝えると、「いいんですか? あれはあれで結構重要なコンテンツですよ。楽しみにしている読者のかたもいるそうですし。重い内容の時ほど、せめておいしそうな写真を入れてバランスを取った方がいいと思うんですけど」といいつつ、好物だというモンブランを注文していました。
「もう12月ですね。和栗を使ったモンブランが食べられるシーズンももうすぐ終わってしまう……そういえばサカタさん、この間ブログに『ナビサイトは使うべきか。』って書いていましたよね。あれ、タイトルだけを見て、『ナビサイトを使わないなんて、方向音痴の私にそんな選択肢はあり得ない』と思ってしまいましたよ」と、今回の原稿のヒントをポロッと口にしたのです。
そう、お子さんがそろそろ就活を始めるというお父さん、「ナビサイト」と聞いて何を連想しますか。綾乃さんと同じだったら、要注意ですよ。
あなたの「親子就活度」を、まずはチェック!
お子さんが就活に突入するという親御さんも少なくないでしょう。12月1日、先週の土曜日に大手就活ナビサイトが一斉にオープンしました。いよいよ就活本番といっても過言ではないと思います。これから先、皆さんのお子さんは「社会に出るために」と称して、職に就く活動を始めるわけです。
最近、大手メディアやビジネス誌では盛んに「親子就活」について特集をしていました。これは今までになかった傾向で、ここ最近のものです。言い方は悪いですが、どうやら「心配する親御さんにつけ込むコンテンツ」として十分な需要があるようです。
そこに書かれていることを覗き見してみると、多くの記事が「イマドキの就活はこうなっている」「どの企業に目を向けるべきか」「親としてどんなアドバイスをすれば良いのか」という構成になっています。要は「親として、実情を理解して、適切なアドバイスをするために、シッカリと勉強しましょう」という内容です。しかしこの特集を鵜呑みにすると、とてもまずいことが起きます。どうまずいのか、それは後述するとして、まずはあなたの「親子就活度」をチェックしてみましょう。次のページにリストを作りました。当てはまるかどうか、確認してください。
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