20代を中心に聞く、人生で一番大切にしたいことは?
今の20代を中心とした世代は、生きていくうえで何を大切にしているのだろうか。東京・大阪・名古屋に住む19〜25歳の独身男女に、人生で一番大切にしていることを聞いた。JTB総合研究所調べ。
今の20代を中心とした世代は、生きていくうえで何を大切にしているのだろうか。東京・大阪・名古屋に住む19〜25歳の独身男女に、人生で一番大切にしていることを聞いたところ「趣味や興味の追及」と「家族」(いずれも16%)が最も多く、次いで「平凡でも安定した生活を送ること」(13%)であることが、JTB総合研究所の調査で分かった。
また26〜33歳の独身男女にも同じ質問をしたところ「健康で一生暮らせること」(21%)がトップ。次いで「家族」(14%)、「平凡でも安定した生活を送れること」(12%)という結果に。「就職氷河期を経て、厳しい社会人時代を歩んできたこの世代は『安定した生活』をより強く求める傾向が強いようだ」(JTB総合研究所)
両世代に共通して「家族」や「安定した生活」など、人間としての基本的な要素を大切にしたいという意識がうかがえた。逆に言えば「日本経済の不透明感や独身世代の増加など、基本的な要素ですら脅かされるのではないか、という不安を持っているとも言えるのかもしれない」(同)
どのようなことにお金を使っているのか
20代を中心とした世代はどのようなことにお金を使い、何に使いたいと思っているのだろうか。ここ3カ月以内にちょっと奮発してお金を使ったことを聞いたところ、全体では「衣料品」(24.2%)が最も多く、次いで「交際費」(16.2%)、「国内旅行」(12.6%)と続いた。また今後半年以内に使いたいことでも「衣料品」(31.7%)がトップ。
使ったことと使いたい割合が大きく違ったのは「預貯金」(使いたい17.4%、使った4.4%)、「海外旅行」(11.5%、3.9%)だった。「『使いたい』という気持ちはあるものの、実際のところはなかなかそこまでは回らない、という実情が見え隠れした」(JTB総合研究所)
インターネットによる調査で、東京・大阪・名古屋に住む19〜33歳の独身男女1000人が回答した。調査期間は10月25日から30日まで。
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