映画館で映画を見る頻度、約半数が「減った」
デートの定番コースとしてもおなじみの映画館。しかし、昔と比べて映画館で映画を見る頻度が減ったという人が多いようだ。ネオマーケティング調べ。
大スクリーンで最新の作品が見られる映画館。定番のデートコースとしてもおなじみだが、どのくらいの人が利用しているのだろうか。
ネオマーケティングの調査によると、映画の視聴経験がある人に「映画館で映画を見る頻度」を尋ねたところ、「1年に1本以下の頻度」が30.1%と最も多く、「見ない」が19.3%、「半年に1本程度」が16.6%、「1年に1本程度」が13.5%、「2〜3カ月に1本程度」が10.8%で続いた。ほぼ半数は1年に1回も映画館に足を運ばないようだ。
「見ない」と答えた人の理由では、「チケット代が高いから」(74.0%)や「映画館まで行くのが面倒だから」(54.0%)、「自宅の方が気が楽だから」(36.0%)などが上位に挙がった。
最も多い映画の視聴方法では、「地上波のテレビ放送」(38.0%)と「レンタルしたDVDやBlu-rayなど」(34.2%)が多数派で、「映画館」は12.2%にとどまった。
「昔と比べた映画館で映画を見る頻度」を聞くと、「減った(とても減った)」が46.6%と「増えた(とても増えた含む)」の13.4%を大きく上回った。ネオマーケティングでは「娯楽が増えて、さまざまな選択肢が増えた結果なのかもしれない」とコメントしている。
お正月に見たい映画は
映画館で見たいと思うお正月映画を尋ねると、『レ・ミゼラブル』が15.8%でトップ。以下、『ONE PIECE FILM Z』が12.7%、『奥〜永遠〜右衛門佐・綱吉篇』が12.0%、『綱引いちゃった!』が11.3%、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』が11.1%で続いた。男女別に見ると、女性トップは『レ・ミゼラブル』だったが、男性トップは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』。全体的に男性の方がアニメ作品を好む傾向にあった。
お正月映画にまつわるエピソードを具体的に聞くと、「子どものころは父親に連れられ、よく『男はつらいよ』『釣りバカ日誌』を見に行っていた」(32歳男性)、「1人で元旦に映画を見に行こうと思い1人分ならチケットは買えると思っていたが満員で売り切れていて購入できなかった」(47歳男性)といった声があった。
インターネットによる調査で、対象は映画の視聴経験がある20〜49歳の男女500人。調査期間は11月29日から12月3日。
関連記事
- 『エヴァ』から『009』まで――春夏よりアツイ秋冬劇場アニメを紹介しよう
定番作品が少ないことなどから、例年それほど盛り上がらない秋冬劇場アニメ。しかし、今年は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』『009 RE:CYBORG』『魔法少女まどか☆マギカ』といった大作が公開されることもあり、いつもとは違う様相を見せているのだ。 - 映像作品の原作はどこから? 日本アニメの半数以上はマンガ(前編)
世界に通用しているアニメを作っているのは現在、日本と米国の2つだけ。しかし、日本アニメと米国アニメではその原作のあり方が異なっている。日米アニメの原作形態について2回に分けて解説するが、前編では日本アニメでマンガ原作が大きな地位を占めている現状を紹介する。 - 悪人を倒せば世界が平和になるという映画は作らない――宮崎駿監督、映画哲学を語る(前編)
『風の谷のナウシカ』『となりのトトロ』『千と千尋の神隠し』など数々の映画で、国内外から高い評価を受けている宮崎駿監督。アニメーション界の巨匠が何を思って映画を作っているのか、どんなことを憂いているのかを語った。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.