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“不毛地帯”の日本で、なぜ黒ビールが売れたのか仕事をしたら“黒ビール”が売れた(2/5 ページ)

「ビールは好きだけど、黒ビールは苦手」という人も多いのでは。しかし2012年は「黒ビール元年」と言っていいほど、売れに売れた。黒ビールの“不毛地帯”とも言える日本で、なぜ消費者に支持されたのか。アサヒビールのマーケティング担当者に話を聞いた。

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アサヒビール マーケティング本部の室井靖之副課長

室井:黒ビールが好きな人からすると「薄い。こんなの黒ビールじゃない」という声もあるでしょう。こうした指摘は想定していて、そこは開発にあたって腹をくくりました。私たちがドライブラックでやりたかったことは、既存の黒ビールファンでない人にも飲んでいただきたいということでした。

土肥:その狙いが当たったわけですね。4月に発売して、6月末までに170万ケース(大びん換算)を販売。当初の年間目標は200万ケースだったのに、それを超えて、11月末時点では273万ケース売れたそうですね。

室井:ちなみに2011年の日本の黒ビール市場って、どのくらいだったと思いますか?

土肥:居酒屋で飲んでいる人ってほとんどいませんよね。そもそもメニューになかったりする。パブに行けばたまに見かける程度なので、うーん……5%くらいかな。

室井:ビール全体の約0.2%……約100万ケースなんですよ。

土肥:たったそれだけですか。ということはドライブラックを発売して、1カ月ほどで2011年の黒ビール市場の数字を上回ったということでね。

室井:他社の商品を含めると、2012年の黒ビール市場は前年比6倍の600万ケースになりそうです。ちなみに海外ではどのくらい飲まれていると思いますか?

土肥:日本では0.2%なので、欧米では5%くらいでしょうか。

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