新卒入社4年目の人に聞く、今の会社で働き続けたいですか?
今の会社で働き続けたいと考えている人はどのくらいいるのだろうか。新卒入社4年目のビジネスパーソンに聞いた。JTBモチベーションズ調べ。
あなたは今の会社で働き続けたいですか? 新卒入社4年目のビジネスパーソン(2009年4月入社)に聞いたところ「勤め続けたい」と答えたのは32.3%に対し、「勤め続けたいと思わない」は67.7%であることが、JTBモチベーションズの調査で分かった。
第一志望の会社に入社した人で「勤め続けたいと思わない」と答えたのは51.7%、第一志望でない会社に入社した人では同82.9%にも達した。「日本生産性本部の調査によると、ここ数年第一志望の会社に入れた人は5〜6割。第一志望に入れなかった4〜5割の人のモチベーションを上げることは企業にとって重要な施策と言える」(JTBモチベーションズ)とコメントした。
仕事へのモチベーションを高めるために
入社3年を超えてモチベーションが高い人に、モチベーションが上がった理由を聞いたところ「仕事をまかせてもらえた」「仕事を覚えられた/こなせるようになった」などの意見がみられ、仕事を通じて成長しているという実感がモチベーションアップの大きなきっかけになっているようだ。
一方、モチベーションが低い人に、モチベーションが下がった理由を聞いたところ「給料が少ない/サービス残業」「周囲から評価されない/仕事に価値を感じない/成長できない」といった意見があった。
仕事へのモチベーションを高めるために、会社に行ってほしいことは何だろうか。この質問に対し「ノー残業デー」(49.0%)と答えた人がトップ。次いで「他社の社員や自社と違う業種の人たちと交流する場を設ける」(31.3%)、「一人ひとりが目標の設定を行い、達成度に応じた評価がされるような制度を導入する」(30.6%)、「管理職やベテラン社員を対象に『部下・後輩のモチベーションを上げるスキルを高める』研修を開催する」(30.1%)と続いた。
モチベーションが高い女性は「他社の社員や自社と違う業種の人たちと交流する場を設ける」と答えた人が多く、男性では「一人ひとりが目標の設定を行い、達成度に応じた評価がされるような制度を導入する」が目立った。
インターネットによる調査で、新卒入社4年目の社員412人が回答した。調査期間は6月1日から3日まで。
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