短時間労働者の給料、いくら?
もしあなたが働くことを辞めた場合、家計への影響はどのくらいありますか? 短時間労働者に聞いたところ「日々の生活が維持できなくなる」と答えた人は32.3%だった。労働政策研究・研修機構調べ。
もしあなたが働くことを辞めた場合、家計への影響はどのくらいありますか? 短時間労働者(1週間の所定労働時間が通常の労働者よりも短い労働者)に聞いたところ「日々の生活が維持できなくなる」と答えた人が32.3%であることが、労働政策研究・研修機構の調査で分かった。
また「日々の生活はなんとかなるが、学費・教育費や仕送りの捻出が難しくなる」が12.4%、「日々の生活はなんとかなるが、住宅ローンなどの返済が難しくなる」が12.0%。「仕事を辞めると生活が維持できなくなる」と「家計の必要経費をまかなうことが難しくなる」を合わせると、半数を超えた。
現在の賃金水準
現在の会社で、短時間労働者という働き方を選んだ理由を聞いたところ「自分の都合の良い時間帯や曜日に働きたいから」(41.2%)がトップ。以下「勤務時間や日数が短いから」(30.1%)、「育児・介護などの事情があるから」(26.0%)、「就業調整ができるから」(19.8%)、「通勤が容易だから」(17.9%)、「すぐに働き始めたかったから」(16.2%)という結果に。このほか「正社員としての働き口が見つからなかったから」は14.8%、「休みやすいから」は12.8%だった。
現在の賃金水準について聞いたところ、時給制では「900〜950円未満」(12.4%)が最も多く、次いで「1000〜1100円未満」(11.3%)、「800〜820円未満」(10.0%)で、平均金額は1002円だった。月給制では「17万〜18万円未満」(7.8%)が最も多く、「16万〜17万円未満」「20万〜21万円未満」(ともに7.0%)で、平均金額は17万8771円だった。
郵送による調査で、短時間労働者5317人が回答した。調査期間は7月12日から8月31日まで。
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