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治安の悪さは外国人のせい? 不良外国人の背後にいる連中窪田順生の時事日想(3/3 ページ)

夜の繁華街などを歩いていて「治安が悪くなったのは、外国人のせいだ」と思っている人もいるだろう。確かにそうした一面はあるかもしれないが、不良外国人のせいにしてしまうと彼らの背後にいる連中の思うつぼなのかもしれない。

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不良外国人の背後にいる連中

 事実、そんな「犯罪の多国籍化」を示すような話が、歌舞伎町の事件の少し前に発覚している。

 事の発端は、米国の法律事務所が在米ナイジェリア人に28万ドルをダマされる詐欺だった。米捜査機関がそのカネの行方を調べると、歌舞伎町の某広域暴力団の構成員が持つ口座に振り込まれていた。で、さらに流れを追いかけると東京足立区のナイジェリア人の口座に移されて、最終的には、ナイジェリアの犯罪シンジケートにたどりついた。このヤクザの口座にはこれまで5億8000万円もの「犯罪収益」が振り込まれていたという。

 不良外国人の犯罪かと思っていたら、その背後には日本のヤクザが暗躍していたというわけだ。

 冒頭の「ぼったくりクラブ」のンゼリベ容疑者は10億円を荒稼ぎしたわりには、「従業員の給料を払うのが大変だった」などと供述している。彼ら不良外国人から「犯罪収益」を吸い上げていた者たちがいたと考えるのがスジではないか。

 治安の悪さを外国人のせいにするのは簡単だ。だが、それをやってしまうと、彼らの背後にいる連中の思うつぼなのかもしれない。

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