調査リポート
震災で人とのつながりを再認識!? ギフト市場が活性化
矢野経済研究所のギフト市場に関する調査結果によると、2011年度の市場規模は前年度比2.1%増の17兆400億円となったことが分かった。
矢野経済研究所は1月9日、ギフト市場に関する調査結果を発表。それによると、2011年度の市場規模は前年度比2.1%増の17兆400億円となったことが分かった。
2010年度は消費者の低価格志向の影響を受けて市場は同2.0%減の16兆6900億円と縮小したが、同研究所では反転した理由について「中元・歳暮は儀礼的進物というより、むしろ気軽なプレゼントになりつつある。こうした流れを受けてギフト商品を扱う小売各社が中元・歳暮を“夏ギフト・冬ギフト”としたことが奏効した」と分析している。
また2011年度は東日本大震災の影響もあり、人とのつながりが再認識される中で、しばらく連絡を取っていなかった友人や知人、親類などに、安否確認も含めて中元・歳暮を贈るなど、個人を中心に中元・歳暮需要が活発化したという。
同研究所では商品単価の下落傾向は継続するものの、ギフト商品や贈る形式が多様化、カジュアル化していることから、2012年度も同1.5%増の17兆3000億円と堅調に推移すると予測している。
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