新卒の就職活動で受けておくべき企業はどこですか? 25〜34歳のビジネスパーソンに聞いたところ「トヨタ自動車」と答えた人が最も多いことが、転職サービス「DODA(デューダ)」の調査で分かった。「トヨタ自動車」と答えた人にその理由を聞いたところ「技術力や社員の能力が高く、市場の変化への対応力があるグローバル企業で働くことで、自己成長できるから」という意見が目立った。
2位以下をみると、「グーグル」「ソニー」「ファーストリテイリング」「リクルート」という結果に。学生を対象にした就職人気企業ランキングでは、業績不振などにより多くのメーカー(製造業)が順位を落とす一方、社会人が薦める企業では3位の「ソニー」、10位の「パナソニック」など製造業が上位50社中19社がランクインした。「ものごとを多角的・長期的に判断する力を身に付けた社会人は、企業本来が持つ力や事業の方向性、将来的なマーケットなどをトータルで見て判断しているためと考えられる」(DODA)
またメーカー企業を挙げた人からは「日本のモノづくりは転換期を迎えているが、これからも製造業は日本経済の要であることに変わりはない」や「今苦境に立たされているが、それを立て直すやりがいがありそう」など、先を見据えた前向きな声があった。
IT系企業が上位に
業種別でみると、IT系企業が上位にランクインした。2位には「グーグル」、7位に「ソフトバンク」、8位に「アップルジャパン」など、50社中8社を占めた。IT系企業を挙げた人からは「スピード感のある先進的な企業で働くことで、さまざまな挑戦ができ、やりがいがありそうだから」という意見があった。
「多くの社会人は入社後に自分がどう成長できるか、どんなキャリアを積めるか、という視点で企業を見ていることが明らかになった。また企業側も、会社に入ることをゴールにしている人ではなく、その会社でどう活躍したいかが明確な人を採用したいと考えている。入社後のミスマッチを避けるためにも、就職活動や転職活動を行う際は、その会社で自分が何を実現したいかを明確にしておくことが重要だ」(DODA)
インターネットによる調査で、25〜34歳のビジネスパーソン5000人が回答した。調査期間は2012年3月10日から11日まで。
関連記事
- 「子どもの就活に口を出すモンスターペアレント」は本当にいるのか
「会社説明会に親が同伴してくる」「履歴書にプリクラを貼ってくる“ゆとり”就活生がいる」……就職活動まわりでは最近この手の話を聞きますが、実際のところはどうなのでしょうか。 - 平均年収、最も高い業種は――DODA調べ
他人の給与は気になるものだが、実際のところどのくらいもらっているのだろうか。転職サイト「DODA(デューダ)」に登録しているビジネスパーソンのデータを基に、業種別の平均年収を調べた。 - 大企業の正社員、3割は会社を辞める
東日本大震災の発生以降、「今後どのように働いていけばいいのか」と考えるビジネスパーソンも多いのでは。ポスト大震災の働き方について、人気ブロガーのちきりんさんと人事コンサルタントの城繁幸さんが語り合った。 - どうすればいいのか? 年収300万円時代がやって来る
景気低迷などの影響を受け、会社員の給料が下がり続けている。低年収時代に会社員はどのように生きていけばいいのだろうか。この問題について、人事コンサルタントの城繁幸さんとフリーライターの赤木智弘さんが語り合った。 - 原稿を編集者になくされた赤塚不二夫のひとこと
赤塚不二夫の原稿をなくしてしまった編集者。しかし、翌日には原稿を印刷所に渡さなければなりません。大変な状況にもかかわらず、赤塚不二夫はまったく怒ることなく「ネームがあるからまた描ける」と言い、さらに何と言ったのでしょうか?
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.