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ミドリムシが世界を救う? そんな時代がやって来るかもしれない仕事をしたら“ミドリムシ”が増えた(前編)(2/6 ページ)

「ミドリムシ」と聞いて、どんなことを想像するだろうか。「青虫」「ミトコンドリア」などを思い浮かべる人も多いのでは。ミドリムシを増やして、地球そして人類を救おうとしている会社がある。その名は「ユーグレナ」。社長の出雲充氏に話を聞いた。

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ユーグレナの出雲充社長

出雲:ミドリムシはその辺の田んぼ、池、水溜りにいて、100種類ほどいることが分かりました。私たちは毎日、日本中のいろんなところから水をくんできて、ミドリムシをつかまえてきているんですよ。いわば“ミドリムシのオーディション”を行っている会社ですね。

土肥:ミドリムシをオーディションしている?

出雲:つかまえたミドリムシを見て「こいつはすごいビタミンを持っているな」「こいつは栄養素はスカスカだけど、水をキレイにさせたら天下一品だな」「こいつは空気中の二酸化炭素を光合成して、酸素にしてくれる能力は一番」といった感じで、分析しています。とにかくいろいろなミドリムシがいるので、私たちはオーディションをして、その個性を見極めなければいけません。

土肥:ユーグレナは現在、沖縄の石垣島でミドリムシを大量培養されています。そこでは、いろいろなキャラを増やされているのでしょうか?

出雲:いえ。59種類の栄養素を作るミドリムシだけです。選抜されたセンターのミドリムシ……AKB48で言えば、前田敦子さんや大島優子さんのようなイメージですね。

土肥:ハハハ。

出雲:“センターのミドリムシ”を石垣島のプールに連れて行って、そこで増やしています。そしてクッキーにしたり、ラーメンにしたり、緑汁にしたり、サプリメントにしたり。収穫して、いろいろな食べ物に使っていますね。

土肥:同じキャラでも「こいつは元気があるなあ」とか「こいつは優しいなあ」といった性格のようなものはあるのでしょうか?

出雲:同じ遺伝情報を持った同一の個体なので、厳密に言えば個体差はありません。ただ光をたくさん浴びているモノは元気があったり、日陰で育ったモノはあまり元気がなかったり……こうした差はありますね。

土肥:個人的に、このキャラは好きだなあとかってありますか?

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