愛社精神がありますか? 若手社員と内定学生で違い
入社する会社に対して、愛社精神がある人はどのくらいいるのだろうか。現在内定をもらっている学生に聞いたところ、約8割が「愛社精神がある」と答えた。マイナビ調べ。
あなたは入社する会社に「愛社精神」はありますか? 現在内定をもらっている学生に聞いたところ「愛社精神がある」と答えたのは78.4%であることが、マイナビの調査で分かった。ただ「愛社精神がある」と答えたのは前年比10.6ポイント減となり、2009年卒の調査開始以降、初めて8割を下回った。
「2013年卒の学生は就職活動期間が2カ月間短くなったことで、学生の業界・企業研究不足が指摘されている。企業側への調査※でも、62.3%の企業が採用活動において『学生の自社や業界への興味が足りないと感じた」と回答している。入社する会社への理解度の低下が、愛社精神の減少にも影響したと推測される」(マイナビ)
また入社2〜5年目の若手社員にも聞いたところ「愛社精神がある」と答えたのは43.0%、前年より2.1ポイント増加した。
愛社精神の有無
愛社精神の有無によって、「働くモチベーション」や「定年まで1つの会社で働きたい」といった思いに違いはあるのだろうか。内定学生で愛社精神がある人のうち「働くモチベーションがある」と答えたのは95.4%。一方、愛社精神がない人では同70.4%。また愛社精神がある人のうち「定年まで1つの会社で働きたい」と答えたのは76.4%だったのに対し、愛社精神がない人では同50.7%にとどまった。
若手社員で「愛社精神がある」人と「愛社精神がない」人の間に、「働くモチベーションがある」では34.1ポイントの差。「定年まで1つの会社で働きたい」については同40.5ポイントの差があった。「愛社精神の有無が働くことへの意欲や1つの会社で働き続けたいという帰属意識に影響を与えており、内定学生と比べ若手社会人のほうがその影響が大きいことが分かった」(マイナビ)
インターネットによる調査で、若手社員484人と内定学生329人が回答した。調査期間は9月11日から12月25日まで。
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