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インタビュー

「ライフネットが本当にあってよかったね」――お客からそう言われ、“気づいた”こと仕事をしたら“生保”ができた(前編)(7/7 ページ)

保険会社というのは歴史のある会社が多く、「ライフネット生命」のような独立系の生保が誕生したのは、実に74年ぶり。いまから7年前に設立したが、実際にビジネスを始めてみてどんなことが“分かった”のか。社長の出口治明さんに話を聞いた。

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出口:例えば、かんぽ生命。なにもかも圧倒的に違いますよね。50歳の人にかんぽ生命とライフネット生命、どちらの保険に入られますかか? と聞くと、ほとんどの人が「かんぽ生命」と答えるはず。でも今年の新成人に聞いてみるとどうでしょうか? 新成人は約120万人いますが、ネットに慣れている。もちろんかんぽ生命とライフネットを比べると、「かんぽ生命」と答える人が多いでしょう。ただ50歳の人の間では99対1かもしれませんが、20歳の人の間ではその差は縮まっているのではないでしょうか。

 ということは、私たちは20〜30代といった若い層にアピールしなければいけません。40〜50代の多くの人は既に生保に加入していて、きっとプレゼントをもらっている(笑)。

土肥:ハハハ。

出口:プレゼントをもらったことがある人の頭の中には「生保とは人から買うモノだ」という常識が刷り込まれている。そういう人の考えを変えることは難しい。弊社にもセールストークのうまい人がいればいいですよ。例えば○○生保や××生保は口のうまいセールスマンをそろえて、他社のお客さまをひっくり返していますから。

 でも弊社の場合は、ネットしかありません。他社のお客さまをひっくり返すよりも、まだ生保を買ったことがない若い世代に、資源を集中して攻めていくほうが伸びていく――そう考えていますね。

土肥:なるほど。若い人をターゲットにしているな、というのは広告などを見ていて、プンプン感じ取ることができますよね。では、次にマーケット戦略の話を聞かせていただけますか?

出口:分かりました。

つづく

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