結婚相手に求める条件は? 日中で違う婚活事情
結婚相手に求める条件で、日本と中国ではどのような違いがあるのだろうか。Web上に専用コミュニティを構築して、そこで出たキーワードを調べた。インテージ調べ。
結婚相手に求める条件で、日本と中国ではどのような違いがあるのだろうか。Web上に専用コミュニティを構築して、そこで出たキーワードを調べたところ、日中男女(20〜30代の独身)すべての層で「価値観が近い」「楽しい、面白い」「一緒にいて楽」が5位以内にランクインしていることが、インテージの調査で分かった。ただ中国女性では「向上心がある」が最も多く、中国男性でも5位に。一方の日本では、男女とも「向上心がある」の順位は低い(男性17位、女性13位)。
婚活をしたことがある人はどのくらいいるのだろうか。経験率が高いのは「中国の男性」で64%、次いで「中国の女性」(58%)、「日本の女性」(51%)、「日本の男性」(32%)という結果に。
日中の間で婚活経験率に違いが出たが、その理由をディスカッションのコメントから読み解くと、2つの傾向があった。1つめは「中国では儒教的伝統の反映と考えられる家族(親)からのプレッシャーや社会的規範から、結婚することへの外発的動機付けが強い。これに対して日本では、女性においては、文化的背景や出産年齢という制限もあり、比較的強い外発的動機があるが、男性ではこの動機が弱い」。2つめは「中国においては、人生が発展していく過程の中に結婚が位置づけられている。ところが、日本では、このような人生に対するビジョンが、相対的に弱く、結婚の位置づけもあいまいにならざるを得ない」としている。
婚活をしていない理由
婚活をしていない人にその理由を聞いたところ、中国では「何か、がっついた感じがしていやだから」(58%)がトップ。次いで「しばらくは結婚するつもりがないから」(53%)、「望む相手が見つからないと思うから」(31%)と続いた。一方の日本は「してみたいが、きっかけがないから」(39%)、「何か、がっついた感じがしていやだから」「費用が高い」(いずれも35%)が上位に並んだ。
現在婚活中という人も含めて、将来は婚活したいですかと聞いたところ、中国の男性67%、女性66%、日本の男性70%、女性64%と日中の差はあまりなかった。
インターネットを使った調査で、20〜30代の独身の日本人(156人)と中国人(176人)が回答した。調査期間は2012年12月7日から27日まで。
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