読んでいる電子書籍のジャンル、男女で傾向に違い
2012年は楽天koboなど、さまざまな電子書籍端末が話題を集めた。電子書籍はどのくらい普及しているのだろうか。MMD研究所調べ。
ここ数年、毎年のように“元年”と言われている電子書籍。2012年も楽天koboなど、さまざまな電子書籍端末が話題を集めたが、どのくらい普及しているのだろうか。
MMD研究所の調査によると、20〜49歳の男女に「電子書籍の利用状況」を尋ねたところ、「無料の電子書籍を読んだことがある」(34.6%)、「有料の電子書籍を読んだことがある」(6.2%)、「無料・有料、両方の電子書籍を読んだことがある」(16.0%)を合わせて、56.8%の人が電子書籍の利用経験があると分かった。
半数以上に利用経験があるようだが、購読頻度を聞くと、「試しに読んでみた程度」が39.1%と最も多く、「1カ月に1〜2冊」が25.6%、「1カ月1冊未満」が17.8%で続き、ヘビーユーザーはそれほど多くないようだ。
「最も読んでいる電子書籍のジャンル」では、「コミック」(33.3%)と「小説・文芸書」(32.8%)が上位。以下、「ビジネス書」が11.3%、「雑誌」が10.8%、「実用書」が4.6%で続いた。男女別に見ると、コミックや小説・文芸書は男性より女性の割合が高く、ビジネス書や雑誌は女性より男性の割合が高かった。
電子書籍を利用する理由は?
「電子書籍を利用している理由」を尋ねると、トップは「保管する場所をとらないから」で50.3%。以下、「たくさんの書籍をデータで持てるから」が40.0%、「安く書籍を購入できるから」が31.8%、「いつも携帯している端末に書籍が入るから」が27.7%、「いつでも書籍が購入できるから」が25.1%で続いた。
インターネットによる調査で、対象は20〜49歳の男女673人(男性50.1%、女性49.9%)。調査期間は1月30日から2月1日。
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