内定者に聞く、転職や退職を考えていますか?
卒業後最初の職場について、転職や中途退職を考えている学生はどのくらいいるのだろうか。全国の大学生に聞いた。全国大学生協連調べ。
卒業後最初の職場について、転職や中途退職を考えている学生はどのくらいいるのだろうか。全国の大学生に聞いたところ、15.3%が「転職や退職を考えている」と回答していることが、全国大学生協連の調査で分かった。そのうち「具体的に考えている」は2.4%、「結婚や妊娠を機に退職」は5.2%、「具体的ではないが、したい」は7.7%という結果に。一方、「転職や退職はしたいくない」と答えたのは44.0%。男女別にみると、男性46.7%、女性40.6%と男女差は見られたが、学年による差はあまりなかった。
2013年4月入社を予定している内定者に聞いたところ、26.7%が「転職や退職を考えている」と回答。また内定をもらっていない学生の26.9%が、いずれかの時期に転職を考えていることが明らかに。この結果について、全国大学生協連は「内定をもらっている、もらっていないにかかわらず、自身で納得のいく就職や就職活動ができたかによる影響が大きいのではないか」としている。
「就職ができるか」不安
調査を行った昨年10〜11月時点で、内定をもらっていない4年生は就職に対する不安をどのくらい感じているのだろうか。「就職ができるか」という不安を感じているのは46.7%(2011年45.2%)と昨年と大きな変化はないが、「希望の会社に入れるか」は13.9%から9.4%に減少した。「就職活動を行うにあたっては、就職希望先の範囲を広げることも内定獲得のための定石として定着し、実際に就職率の上昇につながっているとされている。しかしそのことにより、内定後その職場で継続して働くことへの自信や意欲が薄れ、また非内定者にとっては就職先の“希望”自体が縮小する傾向となったのではないか」(全国大学生協連)と分析している。
全国の大学生8609人が回答した。調査時期は2012年10〜11月。
関連記事
- どうすればいいのか? 年収300万円時代がやって来る
景気低迷などの影響を受け、会社員の給料が下がり続けている。低年収時代に会社員はどのように生きていけばいいのだろうか。この問題について、人事コンサルタントの城繁幸さんとフリーライターの赤木智弘さんが語り合った。 - 平均年収、最も高い業種は――DODA調べ
他人の給与は気になるものだが、実際のところどのくらいもらっているのだろうか。転職サイト「DODA(デューダ)」に登録しているビジネスパーソンのデータを基に、業種別の平均年収を調べた。 - 「就活できない」就活生が急速に増加中
リクルートスーツ姿の就活生が、合同説明会などに列を成している映像をみたことありませんか。「就活は大変」という前に、「就活できない」就活生が、実は存在します。 - 3秒で面接の合否は分からない――就活都市伝説に隠された、本当の意図
「採用担当者は3秒で面接の合否が分かる」「新卒は3年で3割がやめる」――そんな噂を聞いたことがないでしょうか。なぜまことしやかにそんな話が語られるのか、今回はそのからくりに迫ります。 - 「就活できない」就活生が急速に増加中
リクルートスーツ姿の就活生が、合同説明会などに列を成している映像をみたことありませんか。「就活は大変」という前に、「就活できない」就活生が、実は存在します。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.