都内の人に聞く、交際相手から暴力を受けたことがありますか?
交際相手に殴られたり、モノを投げつけられるなどの経験がある人はどのくらいいるのだろうか。都内に住む男女に聞いた。東京都調べ。
交際相手に殴られたり、モノを投げつけられるなどの経験がある人はどのくらいいるのだろうか。都内に住む10〜20代の男女で、交際相手がいる(いたを含む)人に聞いたところ「大声でどなったり、バカにしたり、傷つく言葉を言われた」(18.2%)という人が最も多いことが、東京都の調査で分かった。
次いで「交友関係や電話・メールを細かくチェックする」(16.9%)、「人と会うことや外出などの行動を制限する」(15.4%)、「殴ったり、蹴ったりする」(13.4%)と続いた。一方、「あった」が比較的少ないのは「見たくないのに、ポルノビデオやポルノ雑誌を見せる」(3.9%)、「デートの費用を無理やり払わせたり、お金をせびる」(6.8%)で、いずれも1割未満だった。
交際相手からの暴力を「身体的」「精神的」「性的」でまとめてみたところ、「精神的」(33.4%)が最も多く、次いで「身体的」(16.9%)、「性的」(12.1%)と続いた。
別れようと思ったが、別れなかった理由
交際相手から何らかの暴力(肉体的・精神的・性的)を受けたことがある人で、被害を受けたときに「別れよう」と思った人はどのくらいいるのだろうか。「別れたいと思ったが、別れなかった」(36.3%)が最も多く、次いで「別れようとは思わなかった」(34.0%)、「相手と別れた」(29.7%)と続いた。
「別れようと思ったが、別れなかった」という人に、その理由を聞いたところ「暴力は嫌だけど、いいところもあると思ったから」(39.6%)がトップ。次いで「これ以上は繰り返されないと思ったから」(16.0%)、「相手には自分が必要だと思ったから」(10.7%)という結果に。男女別でみると、女性では「暴力は嫌だけど、いいところもあると思ったから」(45.1%)が最も多い。一方、男性では「暴力は嫌だけど、いいところもあると思ったから」(25.9%)、「相手には自分が必要だと思ったから」(24.1%)が目立った。
インターネットによる調査で、都内に住む18〜29歳までの男女2000人が回答した。調査期間は2012年10月17日から26日まで。
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