自社商品の“使い方”から新しい価値を探せ!(2/2 ページ)
日本郵便が行っている既存の自社サービスを基盤とした提案。これはどんな業種でも応用できることではないだろうか。
活路は使い方、そこから価値を見出そう
この記事から学べることは、「使い方」こそ重要な要素の1つであるということだ。日本郵便は自分自身の使い方を考え、それをサービスとして商品化している。だから、郵便物が増え自分自身の売り上げも上がる。
これはあなたの会社でも同様である。今回の記事でいえば、印刷会社などはとても参考になるのではないだろうか? 日本郵便が主体となってやっているが、本来は印刷会社がすべきことでもあるはずだ。
私のクライアントにも、顧客リストを数万件持っているクライアントがいる。ある時、「常連客をどう作っていくか?」という話をしている時に、「DMやニュースレターなどをどう送ればいいのか分からないし、それを真剣に取り組む時間もない」とおっしゃっていた。
ということは、「常連客を作るためのDM活用パッケージサービス」というようなサービスがあってもいいはずである。「DMを印刷できます」ではなく、「こういう風にDMを使えば常連客を作れますよ」という、「DMを活用した優良顧客構築パッケージ」を商品化するのである。
当然「しっかりとレスポンスを取り、優良顧客化する」というのが重要な任務となろう。印刷したら「終わり」ではない。「DMを活用して優良顧客を作るためのレシピ」がしっかりと具体化されていないと、ただの詐欺師になるが、印刷をこうやって使うという「使い方」を商品・サービスにパッケージ化してしまえば、競合よりも一歩も二歩も先に行けるのではないだろうか?
あなたの商品も、その商品の使い方をセットにすれば、新しい”価値”がある商品になるかもしれない。売れないと悩むくらいなら、このあたりを考えてみてはいかがだろうか?(荻野永策)
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