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日本人の住まいの考え方――どう変化している?博報堂・吉川昌孝のデータで読み解く日本人(4/4 ページ)

3月といえば、引っ越しのシーズン。日本人は住生活についてどのように考えているのだろうか。博報堂生活総合研究所が行っている調査の結果から、住まいの考え方を見ていこう。

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その他の設備や機器への志向は低調

 それ以外の項目は横ばいや下降気味など全体的に低調ですが、特に下降傾向がハッキリしているのが次の6つ。「高齢者や障害者に配慮した設備」「防音設備など近隣に配慮した設備」「ホームコントロールシステム(電話による遠隔操作でお風呂をわかすなど)」「空気清浄機など健康に配慮した設備」「生ごみを分解処理する機器など環境に配慮した設備」「ガーデニングなど趣味が楽しめる設備」の動きです。

 便利な機能、趣味を楽しむ機器を充実させる志向は、安心・安全志向の高まりとともに、相対的に低くなっているのが、これらの動きの背景でしょうか。いずれにせよ、これからの新生活はワクワク、楽しい、新しいことはもちろんですが、そうした気分をしっかり安心と安全という機能的な価値でバックアップされることが求められていく、そんなことを感じさせる「生活定点」調査「住生活」項目の分析結果でした。

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