仕事の引き継ぎを受けた人――71.2%が「不満」
3月といえば、部署異動などの関係で引き継ぎに追われているビジネスパーソンも少なくないはず。実際にはどのような形で行われているのだろうか。過去2年以内に引き継ぎを受けたビジネスパーソンに聞いた。ベストチーム・オブ・ザ・イヤー調べ。
3月といえば、部署異動などの関係で引き継ぎに追われているビジネスパーソンも少なくないはず。実際にはどのような形で行われているのだろうか。
過去2年以内に引き継ぎを受けたビジネスパーソンに、引き継ぎ期間を聞いたところ「3日以内」(29.5%)が最も多く、次いで「1週間以内」(27.2%)であることが、ベストチーム・オブ・ザ・イヤーの調査で分かった。
引き継ぎを受けるにあたり問題点があったかどうかを聞いたところ、71.2%の人が「あった」と回答。問題の内訳は「十分な時間がなかった」(59.9%)が最も多く、次いで「これまでの業務もあり、引き継ぎの余力がなかった」(37.4%)、「仕事の全体像や過去の履歴が分からないまま引き継がれた」(35.6%)、「引き継ぎ資料はあったが、説明があまりなかった」(35.1%)という結果に。
業種や職種によって、引き継ぎに違い
業種や職種によって、引き継ぎの問題点に違いはあるのだろうか。「現在の業務との兼ね合いで引き継ぎの余力がなかった」と答えたのはサービス業とメーカーで多く、現業務との兼任で引き継ぎが行われているケースが多いようだ。またサービス業では引き継ぎの時間が足りなかったり、文書がないだけでなく、上司に対して不満を感じている人が目立った。情報・通信業界では文書が存在しているものの、「書いてあることが分からない」と答えた人が他業界に比べ多い。
職種別でみると、営業系は「引き継ぎの時間」や「文書の説明がなかった」と答えた人が多かった。一方の技術系は文書の分かりづらさはあるものの、全体像や過去の履歴を踏まえたうえで引き継ぎがされていることがうかがえた。また上司や周囲からのフォローもあり、不満に感じている人は少ないようだ。その背景として、ベストチーム・オブ・ザ・イヤーは「上司やメンバーを含めたチームで行う業務が多いからかもしれない」としている。
24〜35歳のビジネスパーソンで、過去2年以内に部署異動による引き継ぎを受けた300人が回答した。インターネットによる調査で、調査期間は2月27日から28日まで。
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