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コラム

「あれから2年」というカレンダー記事ばかり――残念な震災報道相場英雄の時事日想(3/3 ページ)

3月11日。大手メディアはこぞって「大震災から2年」の特集を組んでいた。なぜ各社は“あれから2年”という紋切り型の報道をするのか。その背景にあるのは……。

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岩手日報の小さな記事

 カレンダー記事の定義に従えば、大震災を扱った在京大メディアの次なる報道は2014年の3月まで待たねばならない。換言すれば、カレンダーに合わせた取材態勢が継続されるため、関連する報道は来年まで漸減傾向をたどっていくのは確実だ。

 先ほどから、「在京の大メディア」とあえて嫌味な書き方をしてきたのには理由がある。大震災の被災地に関心を寄せ続ける読者のために、今も徹底してリポートを続けているメディアを紹介する。

 福島、宮城、岩手の地元紙、テレビは今も丹念に取材を続けている。自らが震災の被害に遭っている上に、身内同然の同胞が苦しんでいる姿を、地元メディアは今も追っているのだ。

 Twitterで検索をかければ、3県のメディアが毎日発信している情報に触れることができる。大手メディアがカレンダー記事しか発信していないのとは裏腹に、被災地の現実を、また被災者が抱える痛みを共有することが可能だ。

 最後に、岩手日報が毎日Twitterで配信している記事を紹介する。タイトルは「津波てんでんこ」。詳しくはTwitterで同紙をのぞいてほしい(参照リンク)。これが生の声であり、現実だということを理解できるはずだ。


岩手日報社が配信している「津波てんでんこ」
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