「大手狙い」の就活生は44.7%――4年ぶりに増加
現在就職活動中の学生は、どのくらいの規模の会社で働きたいと考えているのだろうか。2014年3月卒業予定の大学3年生に聞いた。ディスコ調べ。
現在就職活動中の学生は、どのくらいの規模の会社で働きたいと考えているのだろうか。2014年3月卒業予定の大学3年生に聞いたところ「業界トップの企業」(18.2%)や「大手企業」(26.4%)といった、いわゆる“大手狙い”と答えたのは44.7%と前年(40.2%)より4.5ポイント増加していることが、ディスコの調査で分かった。
大手企業志望者はリーマンショック後、減少傾向にあったが、4年ぶりに増加。「中堅中小企業を中心に活動」(13.8%)する学生は前年と大きな変化はなかった。
大手を志向する理由としては、ビジネススケールの大きさや安定性などを挙げる学生が目立った。また就職活動期間の短縮で十分な準備期間がとれないことから、「中小まで見ている余裕がない」「中堅中小企業をどう探し、情報をどう得たらいいのか分からない」と、大手を中心に回らざるを得ないといった声もあった。
文理男女別に見ると、女子よりも男子、文系よりも理系で大手志向が強いことがうかがえた。
就職してもよいと思う中小企業の条件
あなたはどんな中小企業なら就職先として考えられますか? 就職してもよいと思う中小企業の条件を、大手志向の学生とそうでない学生とに分けて集計した。
大手志向学生のほうが高い項目は「将来性がある」「給料や賞与が大手に引けをとらない」など。今後の成長が見込める優良ベンチャー企業を希望する学生が多いようだ。非大手志向者の1位は「やりたい仕事に就ける」で仕事軸だったが、大手志向学生では「企業として独自の強みがある」と企業軸。「学生の目が本気で中堅中小に向くのは大手の選考が一巡した後になると見られるが、打ち出し方を工夫することで、効果も違ってくるだろう」(ディスコ)としている。
インターネットによる調査で、2014年3月卒業予定の大学3年生1365人が回答した。調査期間は3月1日から7日まで。
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