転職した人に聞く、年収はどうなった?
あなたはなぜ転職をされたのですか? 2012年6〜11月の間に転職をした人に聞いたところ「会社の将来に不安を感じて」を挙げる人が最も多かった。リクルートキャリア調べ。
あなたはなぜ転職をされたのですか? 2012年6〜11月の間に転職をした人に聞いたところ「会社の将来に不安を感じて」(20.4%)と答えた人が最も多いことが、リクルートキャリアの調査で分かった。「会社の将来に不安を感じて」と答えたのは年齢が高くなるほど多く、41歳以上では26.8%に。また男性の23.5%に対し、女性は7.9%と男女差が見られた。
また、会社のどのような点に不安を感じたかを聞いたところ「業績の悪化」(62.2%)が最も多く、次いで「経営者の資質や経営手腕に問題があると感じた」(56.6%)、「発表される事業戦略などに納得感や説得力を感じなかった」(54.1%)と続いた。前回の調査(2012年8月)では「経営者の資質や経営手腕に問題があると感じた」(62.7%)が最も多く、「業績の悪化」(48.6%)は2番目に高い結果だった。
年収にこだわった人
転職をする際、年収にこだわった人はどのくらいいるのだろうか。「現状維持」(38.6%)と答えた人が最も多く、次いで「特にこだわらなかった」(24.1%)、「1万〜50万円の年収アップを希望した」(18.3%)、「51万〜100万円の年収アップを希望した」(11.1%)と続いた。
転職した会社から内定時に提示された年収を聞いたところ「前職よりは上がった」が48.9%に対し、「前職よりは下がった」が34.4%。ただ「下がった」よりも「上がった」と答えた人が多かったのは、26〜35歳の年齢層のみで、他の年齢層では「下がった」のほうが多い。
転職することに反対された人はどのくらいいるのだろうか。「反対者はいなかった」(57.4%)が半数を超え、最も反対したのは「上司」(18.8%)が最も多く、次いで「親兄弟」(7.9%)、「会社の先輩・後輩」(5.0%)、「会社の同僚」(2.6%)という結果に。ちなみに「配偶者」は2.6%にとどまり、転職でもめる家庭は少ないようだ。
インターネットを使った調査で、2012年6〜11月に転職したビジネスパーソン2013人が回答した。調査期間は2月27日から3月3日まで。
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