コラム
マインドコントロールを最もつかうのは誰か、そして解けていないのは誰か:窪田順生の時事日想(3/3 ページ)
活動休止中のお笑いコンビ「オセロ」の中島知子さんが、久しぶりに情報番組に出演した。芸能マスコミは「まだマインドコントロールが解けていない」などと報じているが、心配なのは彼女だけではない。元首相も……。
鳩山さんはご存じのように筋金入りのお坊ちゃんだ。人を疑うことを知らないピュアなハートをもつので、小学校の教科書や「朝日新聞」で、軍国主義の日本は米国から原爆を落とされたおかげでようやく戦争をやめることができ、マッカーサーによって平和と民主主義がもたらされました、というプロパガンダをなんの抵抗もなく受け入れた。
さらに、これからは理系だということで、歴史はほとんど勉強しなかった。だから、朝鮮戦争が「休戦中」で、韓国と北朝鮮が今も戦争状態にあるなんて知らない。国連軍の後方部隊がいる嘉手納基地を「最低でも県外」と言い出して、世界中をビックリさせたのはこれが理由だ。
真っ白であればあるほど染まりやすい。誰のマインドコントロールか知らないが、中島さんが「悪いのは私」と言い出したように、鳩山さんは「悪いのは日本人」と言い出した。
中島さんと違うのは「財力」があることだ。日本では誰にも相手にされないもんだから、「女性占い師」に負けないほどスピリチュアルな妻とともに中国へわたり、「元総理」として南京大虐殺記念館などで謝罪行脚をはじめた。
中島さんも心配かもしれないが、まずはこっちのマインドコントロールを解いたほうがよくないか。
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