就活生が働きたい会社――文系は「JTBグループ」、理系は?
2014年4月入社を目指す就活生は、どの企業で働きたいと考えているのだろうか。マイナビが行った調査によると……。
2014年4月入社を目指す就活生は、どの企業で働きたいと考えているのだろうか。大学3年生と大学院1年生に聞いたところ、文系のトップは「JTBグループ」が6年連続でトップであることが、マイナビの調査で分かった。2位には「ANA(全日本空輸)」が3年連続でランクイン。3位には「エイチ・アイ・エス」が入り、これまでの最高順位(前年の6位)を更新した。
以下「電通」「三菱東京UFJ銀行」「オリエンタルランド」「JR東日本(東日本旅客鉄道)」「JAL(日本航空)」「Plan・Do・See」「東京海上日動火災保険」という結果に。
11〜20位で大きく順位を上げたのは、前年29位から14位になった「凸版印刷」。従来の印刷から、液晶や太陽電池などさまざまな分野に進出していることが、学生から支持されたようだ。「博報堂/博報堂DY メディアパートナーズ」は前年の23位から14位に。広告を含むマスコミ業界の企業は文系トップ100に16社がランクイン。このほか金融業界の人気が目立った。
理系のトップは「JR東日本」
一方、理系のランキングをみると「JR東日本」が前年の7位からトップに。1978年の調査開始以来、理系のランキングでメーカー以外の企業が1位になったのは初めて。JR東日本を選んだ理由として「安定している」が最も多かったが、新幹線の世界最速運転や海外輸出など高い技術力も支持されたようだ。
2位以下は「カゴメ」「旭化成グループ」「資生堂」「明治グループ」「味の素」「トヨタ自動車」「三菱重工業」「東芝」「NTTデータ」と続いた。
11〜20位で大きく順位を上げた企業をみると、14位に、前年25位だった「一条工務店」と、前年20位だった「積水ハウス」が並んだ。建設・住宅・インテリア業界はベスト100に11社が入り、うち10社が順位を上げた。「東日本大震災からの復興需要や政権交代による公共事業増加の期待などがランクアップに影響したようだ」(マイナビ)
2014年3月卒業見込みの大学3年生と大学院1年生、合わせて1万7725人が回答した。調査期間は2012年12月1日から2013年2月28日まで。
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